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2023-11-23

静岡|熱海サンビーチ(1):花とアートと修羅場恋愛の文学

 

東京で育つと「思わず入りたくなるような海に行きたければ、遠くに行かなければならない」という刷り込みに近いような根深い思い込みがあります(特に昭和育ちは)。湘南に行けば?相模湾は東京湾よりずっときれいでは?と思ったら、「まあ、東京湾よりいいけど、思わず入りたくなるかっていうとそんなこともない」という感じだと思います。

 

熱海だって東京から1時間半で来られる距離だから、きれいといってもたいしたことないんじゃないの?と期待せずに来たら、水に透明感があるのに驚きました!

2023-11-22

静岡|ビーチ沿いのレトロ喫茶:サンバード(熱海)

今年の冬はすごく暖かく11月下旬にもなるのに昼間20℃くらい。それなら海辺で日向ぼっこをしようと日帰りで熱海を散策してきました。東京から1時間半くらい、湘南エリア住んでいて都内まで通勤している人なら、通勤と同じくらいの時間でこんなところに来られるという距離感。


温泉もあり気候も穏やかなため、古くから保養地として栄え、文豪の創作の場にも選ばれてきた熱海。「日本のハワイ」とか「東洋のナポリ」と言われ、新婚旅行のメッカだった時代もあります。今では都会からの移住者も多いところです。

2023-11-06

東京|JR神田駅周辺・街歩き(2):高架下とか商店街の風景

神田と聞くと、東京駅や日本橋、秋葉原の間に挟まれているためすごい都会をイメージする人もいますが、小中規模ビルが立ち並びこのエリアだけ下町的、庶民的な雰囲気が残っています。何でここだけ?な感じです。大手町方面から来て日本橋川を渡るとタイムスリップをしたかのように街並みが変わります。

実は、煉瓦造りに見えるのは中央線の西側部分のみだったりする

JR神田駅付近は、東京に馴染みのない遠くから来た人がイメージする神田は、ちょっと遠いエリアのことだったりします。

2023-10-22

東京|皇居ランナーにも人気「稲荷湯」/少し、お稲荷さんの話(神田)

 

宮造りなど、いかにも昭和の銭湯という感じのところばかり記事にしてきたけど、ビルトインの銭湯でも紹介したいところはいっぱい。たとえばここ、JR神田駅と大手町の間くらい(A1出口からなら、大手町の方が近い)「稲荷湯」さん。


既にここにあった銭湯を、現在のご主人のお父様が1955(昭和30)年に購入し、1982(昭和57)年に建て替えてビルトイン銭湯になったとか。中はさらにリニューアルされていて非常にきれいです。

2023-09-25

横浜|黒湯で温まる:朝日湯(鶴見区生麦)

黒湯が出る銭湯は以前にも行ったけど(横浜市中区横浜市南区)、今回は横浜市鶴見区にある朝日湯さんに行ってきました。京浜急行電鉄本線「生麦」駅から徒歩3分くらいのところにあり、国道15号線沿いにあるので、車で通って見かけた方もいらっしゃるかと思います。

蒲田や川崎あたりの黒湯は、コールタールみたいな色で、油のような虹色のものが浮いていたり、ぬるぬる感があるかと思いますが(化石海水の海藻ミネラル含有量が多いせいらしい)。朝日湯さんもそうですが、横浜の黒湯はあっさりしていて無臭。ぬるぬる感に抵抗がある人にはお勧めです。

2023-09-18

東京|老舗の甘味処であんみつ&揚げまんじゅう:竹むら(神田)

 

神田というとつい神保町の方ばかり行っていて、JR神田駅周辺に来たのは久しぶり。このあたりは、北側の神田川、南側の日本橋川に挟まれた庶民の町で、低中層ビルが密集するオフィス街。西口に降りれば大手町に近く、北口に降りれば秋葉原に近い。


今回は、北口からおよそ徒歩5分、1930(昭和5年)創業の甘味処「竹むら」さんに行ってきました。 太平洋戦争中の空襲で東京、特に下町は甚大な被害を受けましたが、奇跡的に焼け残った数軒の中の1つです。

2023-08-20

東京|秋葉原駅の牛乳スタンド #牛乳で乾杯

久しぶりに秋葉原駅を利用したので寄ってきました、「牛乳スタンド」。 始まりは戦後復興期の1950(昭和25)年、雪印乳業(現・雪印メグミルク)の駅構内店として御徒町駅にオープンしたのが始まり。


運営しているのは「大沢牛乳」さん。秋葉原駅には1951(昭和26)年に出店。総武線の千葉行き(6番線)と御茶ノ水行き(5番線)の2つのホームにお店があります。

2023-07-29

横浜|異国情緒と横浜レトロ:横濱珈琲店五番街

JR横浜駅のみなみ西口(相鉄線改札の方面)から徒歩2分”横浜のリトル歌舞伎町”とも言われる西口五番街にある老舗喫茶店「横濱珈琲店五番街」さん。1965(昭和40)年に創業した輸入食材を扱うお店から、1970(昭和45)年頃に、珈琲店に転身したそうです。


この辺りにお店が軒を連ねるようになったのは、昭和30~40年代にかけて。キャバレーやバーが集い、”ディスコ”もあるような夜の歓楽街だったとか。

2023-07-09

鎌倉|松竹大船撮影所の名残り

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数々の名作を生み出してきた映画製作会社松竹。1920(大正9)年に東京・蒲田に松竹蒲田撮影所を設立して映画製作を始めました。

寅さんを演じる渥美清さんと山田洋次監督。
撮影は昭和44年から平成7年頃まで約26年間も続いた。


無声映画からトーキーへ移り変わると、周囲にある町工場の騒音が撮影に差し障ることから、1936(昭和11)年に、神奈川県鎌倉郡大船(現:神奈川県鎌倉市大船)に移転しました。寅さんでおなじみの「男はつらいよ」もここで撮影されていました。

2023-06-30

鎌倉|円覚寺のお庭も見える:喫茶「門」(北鎌倉)

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JR横須賀線・北鎌倉駅の小さな駅前広場の両サイドには、小規模ながらも個性的な飲食店が軒を連ねています。その中のひとつ、喫茶「門」。1965(昭和40)年創業です。


以前から入ってみたかったのですが、混んでいた時期で、しかも4人は無理だったので泣く泣く諦め、ようやっとかないました。紫陽花で有名な円覚寺さんのすぐそばのため、窓からお庭が見えます。紫陽花の季節を外せば、比較的静かに過ごせます。

2023-04-07

東京|日比谷公園、再整備で樹木が千本伐採の危機

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東京都の公園再整備による神宮外苑の樹木の大量伐採が問題になっていますが、日比谷公園でも、千本以上の樹木の伐採をするとか。1903(明治36)年の創立当時、100年後の未来を見据え、将来は緑豊かな空間になるようにと、植えられた幼木、苗や種たちがこれほど見事に育っているというのに、です。


また、歴史ある施設の取壊しも計画に盛り込まているとか。

2023-03-04

横浜|もうひとつの外国人墓地:根岸外国人墓地(中区)

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外国人墓地というと山手外人墓地が有名ですが、横浜には4か所の外国人墓地があります。他3カ所は、英連邦戦没者墓地(保土ヶ谷区狩場町)、中華義荘(地蔵王廟・中区太平町)、そしてここ「根岸外国人墓地(中区仲尾台)」です。


4つあるのに、ここが”もうひとつの”と形容されるのは、山手外人墓地と同じ区内にありながら、1967(昭和42)年頃まで荒れた状態で放置されたため、あまりに知られていなかったといいます。しかも、連合軍による接収や書類の没収などによって過去のことがよくわからないとか。

2023-03-03

横浜|港の見える丘公園/横浜米軍機墜落事件のこと

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1859(安政6)年の横浜開港時、港の見える丘公園の一帯は外国人居留地でした。丘の上はイギリス軍、下にフランス軍が駐屯していたそうです。


現在のような公園になったのは、1962(昭和37年)。戦後の流行歌「港が見える丘」に由来して付けられました。オフコースの「秋の気配」の歌詞に「あれがあなたの好きな場所、港が見下ろせる小高い公園」とありますが、ここのことだと言われています。

2023-03-02

横浜|山手西洋館(3):外国人向けの共同住宅「山手234番館」

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1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災による建物の倒壊で、山手も瓦礫の山に。駐留していた外国人は神戸など他の都市への移住が相次いで、震災前に7650人いた外国人は翌年には2156人まで減少。そこで横浜市は復興事業として山手や根岸に市営住宅を建設しました。


この山手234番館は外国人向けの共同住宅として、現在の場所に建てられました。

2023-03-01

横浜|山手西洋館(2):貿易商の私邸「エリスマン邸」

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1860(万延元)年に外国人居留地が開放、当初の居留地は現在の山下町のエリアで、「関内居留地」や「山下居留地」と呼ばれていました。開港後の土地不足に加えて、山下町は埋立による低湿地帯であったため、山手丘陵地の開放が求められ、現在の山手町に「山手居留地」が造られたそうです。


山手居留地は住宅街ですが、山下町の居留地だった場所は当時も商業地区で、高度経済成長期以降はビルやマンション建設が進み、街並みは大きく変わっています。

2023-02-28

横浜|山手西洋館(1):貿易商・領事の私邸「ベーリックホール」

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1853(嘉永6)年の黒船来航から5年、1858(安政5)年に日米修好通商条約をはじめとする安政の五カ国条約が締結されたのを機に、1859年7月1日(安政6年6月2日)に日本初の近代国際貿易港として横浜港が開港しました。



居留地の中でも、山手居留地は住宅地として発展、1899(明治32)年に居留地撤廃されたものの、割とそのまま残っていたようですが、1923(大正12)年の関東大震災で壊滅状態に。現在残っているのは関東大震災後に建てられたものです。

2023-02-25

神奈川県央|昭和空間:純喫茶フロリダ(大和市)

 小田急大和駅前で行われている神奈川県最大規模といわれている「やまと骨董市」をウロウロしているとき、目に入った黄色い看板と「純喫茶」の文字、気になって仕方ありませんでした。ここだけ妙に昭和。


「純喫茶フロリダ」さんは、1971(昭和46)〜1972(昭和47)年頃の創業だそうですが、ビルはもっと古そうです。運良く駅前の再開発を逃れて今に至るのだそう。

2023-02-01

東京|変わりゆく風景:55年の歴史に幕、東急本店閉館(渋谷)

渋谷駅も100年に一度と言われる再開発で随分風景が変わりましたが、まだまだ変わりそう。駅から500mほど離れたところにある東急百貨店本店も、2023年1月31日を以って55年の歴史に幕を下ろしました。2027年には、地上36階地下4階、高さ164.8mの複合施設が開業することが決まっているようです。


この風景も過去のものになり、だんだん忘れてうろ覚えになってしまうので、ちょっとだけ写真を撮っておきました。

2023-01-30

東京|昭和元年創業:名曲喫茶ライオン(渋谷)/追記:道玄坂エリアを「街並み再生」

名曲喫茶が減り、現存するのは高円寺や本郷、渋谷など普段の行動範囲とはちょっと外れたところだったため、「いつか行こう」と先延ばしにしていました。今年の目標のひとつは「先延ばしを減らす」ということで、渋谷の「名曲喫茶ライオン」に行ってきました。


装てんは新しいけど老舗感いっぱい。ちなみに店内は写真撮影禁止&おしゃべり禁止。本を読んでても、スマホをいじってても音を出さなければいいみたいですが、基本は「クラシック音楽に酔いしれる!」です。

2023-01-24

東京|石材店ならではの喫茶店:ストーン(有楽町)【2023年10月閉店→移転】

 

 有楽町の人気レトロ喫茶「Stone有楽町ビル店」、Twitterで今年9月閉店と教えて頂き、早速行ってきました。

まだ1月なので慌てる必要はなかったけど、「まだ大丈夫」と思っている間に機会を逃したこと、最終日間近に行って申し訳なく感じたことがあったので、今のうちから数回足を運んでゆっくり別れを惜しむことにしました。

 


 【追記:2023年12月】
内幸町に移転し、ガラリと雰囲気を変えてリニューアルオープン。早速記事にしました。

(拙記事)東京|移転して生まれ変わった「Stone+」