東京|駅徒歩1分、昔ながらの銭湯「梅の湯」(北千住)

東京23区の中でも銭湯が多いといわれる足立区。中でも北千住は、1971(昭和46)年頃が最盛期で、当時は24軒もの銭湯があったそう。


 

駅前は随分前に再開発されたものの、少し歩けば昭和の下町の面影が残っているのですが、駅東口からたった徒歩1分の場所に、唐破風の屋根の銭湯が残っているのには驚きました。


正面にある鯉のタイル絵も見事。両側にあるのは靴箱ではなく、「傘入れ」です。そういえば、何故、銭湯って向かって左側が男湯で、右側が女湯なのでしょうね。

梅の湯さんは、1927(昭和2)年に千住龍田町で創業(隅田川のほど近く、墨堤通りと大正通りの間あたり)。
1941(昭和16)年に現在の場所に移転。建物は1955(昭30)年に建て直されたものだそうです。中はすごくきれい!


 お風呂のお湯は、深井戸(80m)から汲んだ水を使っているのだそう。浴室に入ると、男湯と女湯にまたがって描かれた富士山のペンキ絵。現在国内にたった3名しかいないというペンキ絵師の1人中島盛夫さんの作品です。

おかまドライヤーやマッサージ機も現役です。

 

もし、自宅の最寄り駅から徒歩1分のところに銭湯があったら、すごく嬉しいですよね。JRや他路線が5つも乗り入れているし、住むには便利なのかな。土地勘全くないけど(笑)。

 

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<編集後記>
初めて来たわけじゃないけど、多分15年ぶりくらい。
徳川幕府が江戸と各地方を結ぶ、東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道をの五街道の整備し、江戸・日本橋に最も近い四宿のひとつが千住(現在の千住1~5丁目あたり)。松尾芭蕉の「奥の細道」の始点でもあるそう。江戸の町割や歴史的名所が残っていたり。また、かなり長く続けておられそうな個人商店の数も多く、歴史好きに面白いところかもしれません。
ただ、再開発や後継者問題で、チェーン店の進出などで、この街並みやレトロな風景もいつまで見られるやら、です。


今、こういう路地、少なくなってきていますからね、東京は。



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