台湾|鉄観音の産地と高台の茶芸館:猫空(台北市文山區)


お茶の名産地のひとつ、木柵地区にある「猫空(マオコン)」に行ってきました。格頭山の西南に位置し、向いには標高500メートルの猴山があります。台北市の南の方、市内から地下鉄とバスで1時間半くらいかかりました。かつては台北市内最大のお茶の産地で、レストランや茶芸館で、茶畑を眺めながら、お茶や茶葉料理を楽しめます。





バスの車内はローカル色が濃くて、運転中の運転手さんとお客さんが談笑して盛り上がり、笑いでいっぱい(笑)。バスを降りると、茶芸館の看板が立ち並んでいます。茶芸館は少しずつ増えきているそうです。
 
 



猫空でのお茶の栽培は、清の時代末期(19世紀末ごろ)に中国のお茶の産地である福建省の安渓地区からの移民によって苗木が持ち込まれたことから始まりました。20世紀に入るとウーロン茶と鉄観音茶の巨大な生産地となり、現在でも年間60トン以上のお茶が生産されています。



 
猫空とはちょっと変わった地区名ですが、名前の由来には諸説あり。
 ①「穴ぼこの多い場所」という台湾語に由来している。
 ② 交通の便があまりにも悪く、来てくれるお客もないどころか、
   猫さえも寄り付かないことから。
 ③ 川によって削られた岩肌が「壺穴(ニャオカン)」のようになっており、
  ゴツゴツした岩肌のことを台湾語で「猫面(ニャオビン)」と読むから。

真偽のほどはわかりません。ちなみに、日本統治時代は「バカン」と呼ばれていました。
 
台北盆地の端、二各山系に位置する猫空は、台北市内が一望できる景勝地です。小雨が降っていたため視界がよくないですが、遠くに台北市街が見えます。おそらく夜景もきれいだと思います。



 
普通のお店というより、民家の駐車場+軽作業スペースにいるおじさんに声をかけて、その一角にある小さな売店のようなところから入店しました。そこには茶葉のサンプルや、お茶請けが置かれていました。
選んだら2階に案内してくれ、お湯を沸かし始めました。その間に、私達は伝票に人数と希望の茶葉やお茶請けを記入。あとは好き勝手に入れて飲むだけ(笑)。
 
余ったら、茶筒ごと持ち帰りOKです。



お茶請けは、ドライ無花果(イチジク)を選びました。こちらも持ち帰りOKです。



平日の昼間で雨が降っているからか、ほぼ貸し切り。テーブルも椅子もほとんど片づけてあるような開店休業状態でしたが、おそらく週末は賑わうのだろうと思います。ちなみに、日本語メニューはなし、おじさんも他のスタッフさんも日本語不可でした。

観光スポットではあるものの、交通の便はまだよくないし、外国人が訪れる観光地としてはまだ発展途上という感じ。おそらく数年後にはきれいになってると思うので、「昔こんなだったね」と懐かしい写真になりそうです。


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【追記:2008年12月】
2007年7月4日、台湾初のモノレール「猫空ロープウェイ」が開通。台北市立動物園前の動物園駅(台北捷運文湖線)から猫空駅までの約4キロメートルを結んでいる。
 
 
 

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