台湾|とにかく体を温める!台湾の火鍋(1):冬季限定火鍋、薑母鴨と羊肉爐

 

台湾の冬は日本より暖かいとはいえ、台北など北部は冬はそれなりに寒いし、時には寒波も襲来します。冷房はパワフルでも暖房設備は不十分。また、暑いところでは野菜も体を冷やすものが採れると言われ、知らず知らずのうちに体を冷やしているかもしれません。

そんな台湾で心強いのが「火鍋(フォーグォ)」。食材もスタイルも味も豊富で常にに進化してても、「養生(体にいい食事)」「食補(欠けているものを補う食事)」が基本だそうです。


冬季限定!薑母鴨(ジャンムーヤー)
主役の具は、鴨(アヒル)と薑母(古い生姜)。葉野菜、練り物、凍豆腐、キノコ類。ご飯の代わりに麺線(そうめんみたいに細い麺)。鴨血(鴨の血をもち米で固めたもの?)を入れたりもする。スープは、米酒、ごま油、クコの実などいろいろ使っているものの、一番の特徴は水を使わず米酒のアルコールを飛ばしていること。薄味なので、発酵した豆腐がペースト状になったものを付けて頂きます。

この火鍋の季節になると、あちこちのお店が写真のような赤い看板を出し始めるのだそう。


「帝王食補」とあるのは、帝王(皇帝)のゴハンだったから。「食補」というのは身体に不足したものを補うという意味で、医食同源の考え方に基づいてるのだそうです。




滋養強壮系の火鍋:羊肉爐(ヤンロウルー)
こちらも冬季限定火鍋。どの火鍋を食べても、日本人からすると滋養強壮っぽい気がしなくもないけど、これは本当に滋養強壮効果が高いらしい(漢方を使ってます)。

この鍋のメインの具は、山羊肉。
その他、野菜もゴロゴロ。大根と山羊の肉の組み合わせは、体内に不足している栄養を補ってくれるそうですよ。骨付き、皮付きで、コラーゲンもたっぷり。お肉も柔らかくて、骨からスルリと抜けます。羊肉と書いてあると羊の場合もあるけれど殆どは山羊。「どっちも羊肉」と軽くまとめているみたいだけど、今回は山羊肉でした。魚の切り身もごろり。一口大に切るとかしないんだなあと思ったら、うまい具合にほぐれるからいいんだとか。
(かなり大雑把・笑)。

この火鍋を食べると、本当に体が温まりました。「よく眠れるという人もいるよ」と、台湾人のみなさんが口をそろえる。冬しか食べられないけど、疲れていたら是非。

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