Health|断食体験記(2):1日目~早速出てきた反応

 実は、断食は、施設に向かう前日からスタート。確認メールには「前の晩は食事を早めに軽く済ませて、当日は朝から水しか飲まないように」と書かれていました。なので、18:30頃にご飯少な目の定食で済ませ、その後は常温のお水のみで過ごしたため、施設に到着した午後3時頃には軽く飢えかけていました。


断食の主な効果は、内臓が休まる、内臓脂肪が減る、味覚のリセット、脳の疲労が取れる、アレルギー軽減などだそうですが、人によって目的も様々で、禁煙、リフレッシュ、メタボ解消、食生活見直し、傷心、好奇心、など。
ただ、ご本人の健康状態や体調によっては、断食ができないか、できても日数は短くなる場合もあるそう。気になることがあれば、予約の時に質問してみた方がいいと思います。


1.オリエンテーション
チェックインを済ませて、部屋に荷物を置いたら、

  • 施設案内、使用のルール
  • 断食について様々な説明を受ける(個別)
  • 問診表を記入:4枚にもわたる詳細なもの
  • 診察:問診のほか、自律神経の検査を行う(内臓などの活性度などがわかるらしい)

診察の結果、個人の体調に応じて断食のプログラムを設定します。
たとえば、6泊7日で申し込んでいても、その7日をどう使うか、「断食2日+回復5日」の人もいれば、「断食3日+回復4日」の人もいるといった具合。
診察後は、18時の食事の時間まで自由時間です。18時って早いですよね。


2.この日摂取したもの
15:00頃に到着してから寝るまでの間に摂取したのは、水(約1000ml)と、お椀1杯のうっすら昆布のすまし汁だけ。
これを10~15分くらいかけて、同じテーブルについた方たちと自己紹介しながら、ちびちびと頂きました。まだいくらか余力はあるけど、明日も摂取できるのは液体だけです。
勝手知ったるリピーターさん達が妙な落ち着きと快活さで、初心者の不安を和らげてくれます。ありがたい。


3.断食の反応について
断食の反応についても、事前に説明をしてくれます。

「食物から摂っていたエネルギーが摂れなくなると、体は貯蔵された脂肪からエネルギーを生み出そうとする。この機能のおかげで内臓の脂肪は取れるが、体は必死なので、いろいろな反応が出る。」

ものなのらしい。代謝が悪いといろいろな反応が起こるらしく、よくある症状として、

  • 頭痛や吐き気、腰痛など
  • ふらつき
  • 悪いところが痛くなることがある(たとえば昔に痛めた膝とか)。

もし、日常的にこういう症状があったら我慢しないで、「プチ低血糖」を疑って甘いものを控えつつ、ひどいようなら病院に行くのもありだと素直に思いました。


4.問診の結果と断食スケジュール
ここに来るまでの生活はというと、ちょっと忙しくて、通勤時間片道約50分、フルタイム勤務で残業が20~40時間程度。PCに向かいっぱなしの過集中、それが約5カ月間ほど継続。そういう生活には慣れているし、年齢的にもまだ無理が利き、何となくやり過ごせている、という感じ。
診察の結果は、心肺、リンパの流れ、胃腸(特に大腸)の動きが弱くなっていて、「どこかが悪いって言うより、全体的にお疲れ」とのこと。今回、断食は初めてなので、断食2日+回復5日になりました。



5.断食反応、私の場合
食事を絶っておよそ24時間後の19:00頃、「低血糖」の症状が徐々に出始めました。ひどい頭痛と胸やけから始まり、吐き気、疲労感、倦怠感、眠気、発汗、微熱。頭痛は、頭重感に加えて孫悟空の輪っか状態+こめかみあたりの鋭い痛み。
一番ひどかったのは吐き気と眠気。汚い話で申し訳ないんですが、吐くといっても胃液がトロリ、トロリ。トイレに30分くらい籠る×3回ですから、最後は胃液すら出ない状態にもかかわらず、体は何かをどんどん吐き出そうとする・・吐くだけでも体力を消耗するのに、頭はぼんやり、横になりたい、指1本ですら動かしたくないくらいの疲労感に襲われました。

こんなときは、

  • 急激に血糖値を上げないよう留意しつつ、生姜湯をゆっくり飲んで、少しだけ糖分を摂る
  • 症状が落ち着き始めたら、少し体を動かす。

のが、よいそうです。これまで、空腹時にお菓子とか、急激に血糖値を上げるようなことをしていたんですね。知らないってオソロシイ。
21:30を過ぎても、症状が落ち着かないので、頭痛薬(バファリン)をいただいて、布団に入ることにしました。1日目の夜は完全にダウンです。かといって、すぐに入眠できるのかというと、そうでもなかったんですけどね。

この先、大丈夫なのか!!!(おい)

6.余談
ここまでして吐き出そうとするとき、最初は胃の少し下あたりに力が入っていたけれど、徐々に力点が下に移行していくんですね。内臓ごと外に出す気か?というくらい、丹田がいざというときに出す力ってほんとにすごいものでした。身体の機能に感心しつつも、ここまでして吐きたくなる毒を溜めちゃうような脳の誤作動ってどうなの?とも思っていました。
けれど、のちのち、誤作動ではなくて違う理由かも?、脳はむしろ正しかったのでは???と思うに至ったのだけど、それは一山越えた後。

まだ始まったばかり。2日目に続きます。




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【ご注意】個人の感想・体験を書いたものです。効果や効能を保証するものではありません。また、断食は、健康に直接関係するため、(特に、心身の健康に不安がある方は事前に医師に相談したうえで)、実績ある専門家の指導のもとで行うことをお薦めしています。


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