Health|断食後の食事改善(2):無駄なくまるごと

食べ物を捨てることに罪悪感を感じる人は多いけど、調理時の「廃棄率」はうっかりしてしまいがち。また、どのくらいの食べ物が毎日捨てられているかとか、普段あまり想像することはなく、世界中で「食べ過ぎている人」の人口は2割くらい。その人達が世界中の8割の食糧を食べていると言われている。


つまり、4人分を食べてしまい、少ない方の2割の人達は飢餓に苦しみ、1日40,000人もの子供達が餓死している計算になる。

日本は特に責任重大。食料自給があまりできないから輸入に頼っているのに、残してしまったり、他の理由で廃棄したり。それをカロリーに換算すると、世界で飢えている人達が飢えずに済む計算になるという説もある。

個人ができることはあまりに小さく、にんじんの皮を捨てずに食べる・・みたいなことをしたところで、今すぐ現状を変えることはできないけれど、まずは大切にいただくという気持ちを持つことから。



3.無駄なくまるごと
やわらかいものは食べた感じがしないため食べ過ぎてしまうが、その点、和食は歯ごたえがあるものが多いので食べ過ぎを防ぎやすい。皮ごと調理することでよく噛む必要が出る ⇒ 噛んでるうちに唾液がよく出る。
噛むのは歯茎のマッサージになったり歯垢を落としたり。繊維が多い=便秘にもよい。

たとえば、玄米にしたり、野菜などもなるべくまるごと頂くことによって、ますますよく噛む必要が出てくる また、ビタミンが不足しているからといって、ビタミン剤など精製されたものを摂るのではなく、食べ物をなるべくまるごと頂き、複合されたものから摂るのが「自然」。人間でも動物でも「ビタミンCだけを摂る」ようなことをしてきておらず、「噛む」「飲み込む」ということも大事なこと。


3-1.玄米
葉っぱには葉っぱにしかない栄養があるように、玄米の黄色い皮には「繊維」や「ビタミン」などの栄養が含まれ、便秘によいとも言われている。やわらかいものばかり食べていると繊維が摂れないので、便秘するのも当たり前。

繊維の1日の摂取量の目安は、火を通した状態でご飯茶碗で2杯くらいの量。お浸し2杯というのは相当なものなので、毎日続けるのは難しい。また、野菜だけで摂るのは限界があるので、ご飯で摂る、毎日食べているご飯を繊維の多いものに変えればよい。

また、玄米には胚芽があり、ここにすごい大事なビタミンが入っている。市販のマルチビタミン剤に入っているようなものが入ってるのに、白米はこの部分を削り取ってしまっている。雑穀米の胚芽は堅く落ちにくいし、玄米だと圧力鍋で炊かないといけないから、ちょっと大変。また、どうしても苦手とか嫌がるご家族がいる場合は、五分付米にしてみるのもいい。


3-2.野菜、肉、魚
野菜も同じ、魚や肉もまるごとに近い状態で頂けるものとか、料理って、何だろうと思い浮かべると、結構あるかも。

魚なら、小さい魚。雑魚やめざしを。
鶏肉の皮なら食べられるので皮も食べる。骨付を煮物にする。皮のところに脂がある。

たとえば、鶏肉に含まれる脂は善玉コレステロールで、悪玉コレステロールをやっつけてくれる。片方が増えれば片方が減る、という仕組みらしく、善玉コレステロールはホルモンを作る原料。外から入れるホルモンは婦人科系のがんなどを促進してしまう。

善玉コレステロールは肌もきれいにしてくれる作用があるとか。更年期を過ぎると胃腸の働きがいい人はエネルギーが余ってしまうので(それまで血液で出していた)、コレステロールがちょっと上がってくるくらいの方が健康。ところが、全然変わらない人は吸収していないので、痩せてしまう、つまり、善玉を吸収しにくい。


3-3.ごま油を使う
油は、ごま油を使うようにする。まるごとに含まれる脂が大事。植物性の油でもよいが、サラダ油は摂り過ぎることがあるので、それならばごまの方がよく、これなら丸ごと。


続きます。



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<編集後記>
やってみるもので、玄米も圧力鍋ならおいしく炊けるし、きんぴらごぼうを作るときに使っていたサラダ油をごま油に変えたら、おいしくなりました!

 



【ご注意】個人の感想・体験を書いたものです。効果や効能を保証するものではありません。また、断食は、健康に直接関係するため、(特に、心身の健康に不安がある方は事前に医師に相談したうえで)、実績ある専門家の指導のもとで行うことをお薦めしています。

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