Health|断食体験記(8):最終日

断食最終日! 「汁だけ」→「回復食」→「半減食」→「常食」というプロセスを経て、やっと最終地点に到達!だいたいこの流れが基本だそうです。
 


断食後、帰ってからも1週間くらいは注意が必要で、特にファストフードとかは食べないでとのこと。行く気分になれませんけどね(笑)。


断食終了後、私の場合

昨日も書いたけれど、断食してみてよかったことのひとつは「感謝が湧くこと」。子供の頃から繰り返し言われたことなのに、大人になってからは思い出すことがなかなかありません。食事が戻っていく過程で、今までちゃんと噛んでるつもりでしたが、実はあまりよく噛んでなかったことにも気づきました。
あとね、なんか、食べ物が美しく見えて、あじの開きが美しいと思えた(笑)。



施設から自宅に戻る途中、試しに帰りに町に出てコーヒーを飲んでみました。いつも通りに砂糖とミルクを入れようものなら、甘すぎるし、味が濃すぎて落ち着きませんでした。

断食に行く前、周囲の人たちは「何でそんなことするんだ?」と奇妙に思ったみたいだし、まとまったお休みをすべて断食に使うのは、正直ちょっと勇気が要りました。これから挑戦する方は、手始めに週末断食のプランとか利用してもいいと思います。
そんなに仕事を休めないとか家を空けられない場合、自己流の断食や減食は決してお薦めしませんが、今の食事のバランスとか、時間帯、調味料とか、安全で手軽にできそうな部分から見直してみるとか、できることからゆっくり始めてもいいかもしれません。



みんなのストーリー
参加者同士のおしゃべりも本当に楽しかったです。
不思議なものでお互い初めて会ったのに・・というか、そういう出会いと距離感だからこそ、ざっくばらんに話せる時間が持てたのかもしれません。「身近な人には話せないこと」って意外とありますよね。お互いにそんな心の内や悩みを打ち明け、耳を傾け、思いを共有し、励まし合ったりして。断食の技術だけでなく、院長先生の、自分が若い頃に「旅先で出会った人と心を開いて語り合う」経験ができるように・・・という思いから生まれたこの仕組みにも助けられ、みんな回復しているような気がします。

以下、私のブログに掲載することに快諾してくださった方のストーリーをご紹介します。

●「いい子」を演じ続けてきたOLさんの話
ずっと溜め込んでた思いを解放できて泣いてしまったOLさん。
誰もが「いい子」だと思ってくれそうなキャラを想像して、常に先回りして、演じてたそうです(きっとそのまんまでも、すごくいい子なのです)。心は悲鳴を上げていても、負の部分は気付かれてはいけないと思っていたのだそうです。
自分へのご褒美だったエステも、気が付いたら違う「不十分な自分を補うもの」探しになっていて、それに気づかないまま「断食」にたどり着いたとか。
断食中、「自分に手間もお金もかけてメンテナンスしているの、ほら、私はどんなときでもちゃんとやってるわ」と思える状況を作りたかっただけだった、そうしないと安心できないからだ、と気づいてしまったといいます。一体、誰に「ちゃんとやってるわ」と言いたくて、誰に何を認めて欲しかったのだろう??
ここで夜ひとりで部屋にいると涙が止まらくなり、誰かに聞いてほしくて、出会ったばかりの人たちの前で泣いてしまったそうです。
今までの彼女だったら、あり得なかったそうです。苦しかったんだね。


●順風満帆?実は、孤独感でいっぱいだった中年男性の話
いい大学を出て、華やかな職業について、出世もして、マイホームや別荘も高級車も所有し、周囲に羨ましがられそうな生活なのに、ちっとも幸せじゃなかったという中年男性。業績が落ちてもすぐにV字回復や挽回、期待には見事に応えるお仕事ぶりも、本人はもう頑張れなくなってきて、奥様との関係も悪化して離婚寸前という状況。もしこの状況を挽回できなかったら自分はどうなってしまうんだろうという恐怖。
これまでの生活や自分自身を見直さざるを得なくなったとき、取引先との昼食会で出た「断食」の話を聞いて、頭を離れず、何だかわかんないけどやってみようと。そして、今では幸せそうなリピーター、もちろん奥様もご一緒です。その男性いわく「人生を変えたかったら、まず、身体を整えればいいと思う」。


●我が身を振り返って思うこと
他人の話だし、表層は違うけど、多かれ少なかれ、誰の中にもそういう部分ってあるんじゃないかなと思いながら聞いていました。
もしかしたら、私が吐こうとし続けて出した胃液や空気や、何日も反応に苦しんだのは、言葉にできなかった感情だったのかもしれません。頭では、忘れたり解決したつもりでも、身体は何か記憶してて(根に持ってたのかなあ。)、言葉を持たない分、ああやって出すのかなあ。


最終日の出来事
朝食を食べ終わって早々にチェックアウトして帰る人、近くを観光する人もいますが、希望者だけで最後の遠足。季節柄、おイモ掘り。掘ったおイモは、その時まだ残っていた人全員に手土産として配られます。
本当に心遣いいっぱいです。


泥付きの野菜って、今はなかなか売ってないですよね。泥付きの野菜は新鮮で栄養価も高くておいしいと言われますが、泥を洗い流し終わるまでの間、空気中に舞う「土壌菌」は、身体にいいそうです。



最後に
院長先生はじめ、スタッフのみなさまの温かい指導やサービス、たまたまご縁があった心優しい参加者のみなさま、ありがとうございました!
講座メモを纏めたら、アップします。




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【ご注意】個人の感想・体験を書いたものです。効果や効能を保証するものではありません。また、断食は、健康に直接関係するため、(特に、心身の健康に不安がある方は事前に医師に相談したうえで)、実績ある専門家の指導のもとで行うことをお薦めしています。






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