Health|断食後の食事改善(1):和食のススメ~もっとお米を

断食後の食生活が全く同じだったら意味がないということで、私がお世話になった断食施設では、参加者を対象に食事改善講座をしてくださっています。


結論から言うと、日本人にとっては日本食が一番、中でもあっさりしたものがよいそうです。いろんな国の料理を食べるのも楽しいんですけどね(笑)。

「日本人に合った食」がよくわからないほど食材豊かになった現代の日本。
即席調味料の種類もどんどん増えています。また、今後は地球温暖化の影響でお米の質も変化してタイ米みたいになるかもしれない、さらに言えば、茨城県産のバナナとか、神奈川県産のドラゴンフルーツとか、当たり前に出てきてしまうかもしれない・・・、逆に「伝統食として残る」ってすごいことだと思います。



1.和食のススメ
世界でも長寿の村は伝統食が残っている。(大きなお世話だけど)何でこれで長生きしているのか、全くわからないような単調な食事でも、健康で長生きしている人がいたりする。

1-1.改善ポイント

  • パンではなく、ゴハン
  • 旬のもの
  • 無駄なく、なるべくまるごと
  • 昔から日本にある食材
  • ゆっくりよく噛んで


1-2.あっさりした和食を食べ続けた世代が世界一の長寿
栄養のことがわかっているわけではないけど、伝統食と言われるものは実績を持っている。どこでもすぐ摂れるような手軽な食事(ハンバーガーとか牛丼とか)を摂り続けていると、短命になる傾向がある、とのこと。
ヨーグルトは体によいと言われても、ヨーグルトを全く食べない地域でも長寿の人はたくさんいるので、何より日本人であれば、日本人に合った食事にするのがよい。

1日のうち、ほとんどが和食という人は今の日本にはあんまりいなくて、1日のうち日本人らしい食事を1回も食べてない人もいるくらい。日本食をほとんど摂らないような生活だと、病気になったり短命になったり、メタボになったり。
たとえば、沖縄は100歳以上のご長寿も多いところだが、食生活の欧米化が一番早く進んだ地域でもある。戦前生まれの高齢者たちは、沖縄らしいものを食べて育ったのに対し、戦後に育った人たちはスパムとか欧米的なものを食し、それが当たり前のものとして自分の子供達にも食べさせてきている(食生活は受け継がれる)。
そのため、沖縄の中でも100歳以上の人がたくさんいることで有名な村は、同時に小学生の肥満児が多いことでも有名にもなってしまった。

ハワイでも同じ傾向がみられ、先住民の男性たちは細かったのに、アメリカになってからは、どんどん肥満化した。原因はやはり牛肉など脂っこいもの。ハワイの20年後くらいが沖縄、沖縄の20年後が本州の人、沖縄は20年以上も前から既にメタボだらけだったそう。



2.もっとお米を食べよう
1日にうちどのくらいお米を食べているか?というと、若い世代はあまり食べていない(4分の1以下とか)。ゴハンをただ食べないだけならまだマシで、他のものを食べたり、特に女性は、甘いお菓子に走りがち。朝食が菓子パンとか。
その点、男性は比較的よく米を食べている(お腹が空いてるのが嫌だから)。

2-1.ゴハンとインシュリン
ゴハンは炭水化物なので、ブドウ糖(エネルギー)に変化する。ゴハンは噛む必要があるけれども、ゴハン以外のものはあまり噛まずに済んでしまう物が多い。やわらかいものや、飲み物など口で溶けるようなものは、消化せず一気に吸収してしまう。
通常、胃で消化して腸で吸収するものが、胃でも吸収してしまうため、血糖値が急激に上がってしまう。糖は血管に溜まりやすく、インシュリンが糖を中性脂肪に変えることにより、血管は守られるけれども、太る・・というメカニズム。 血糖値が急激に上がりすぎないようにすること。ゴハンは血糖値が少しずつ上がるので、ゆっくり消化吸収され、血糖値の大きな変動も少なく、中性脂肪もつきにくいと言われている。

2-2.低血糖について
現代は、低血糖の人も多く、血糖値が下がりすぎていて、普通は50より下には滅多に下がらないはずが、下がってしまう人がいる。
血糖値が低くなると、まるで断食を1週間をしているような状態になり、、ひどいと心臓がバクバクしたりする。さらにひどい低血糖の人だとと、普通の生活をしていても、すぐに心臓バクバクになってしまう。
体がどう血糖値を支えるかというと、アドレナリン(戦闘ホルモン)を分泌、つまり臨戦態勢になるので、攻撃的にもなってきます。感情的になりやすいとか、子供がきれやすくなっているのも、精神的な問題だけではなく、食べ物の影響もあると言われている。
また、精神的に問題抱えている人の多くが低血糖だったりするほか、異様に疲れやすい、眠い・・・・というのが普段でも起こっている人は、血糖値がうまく保てていない可能性がありそう。知らず知らずのうちに、糖が吸収されやすいものばかり食べているかもしれない。
「1日の目安は、茶碗2杯/日」
このくらいの量も食べてない人は、お菓子やお酒など他に手を出しているかもしれないので、一度、記録してみるといいかもしれない。

2-3.ごはんとおかずの割合
歯の割合で、重量比が決まるのだそうです。測れない場合は、ぱっと見でもよいそうです。

  • 臼:穀類用
  • 切歯:野菜用
  • 犬歯:たんぱく質用

毎日であればいいが、せめて1週間単位で、穀類、野菜、たんぱく質の摂取割合がこれに収まっていればよい。どこかで帳尻を合わせれば、神経質になる必要はないが、和食にすると、自然とほぼこの割合になる。
ベジタリアンが理想というわけではなくて、日本は貝塚もある国なのだから、完全な菜食にすることはない。


まだまだ続きます。お楽しみに!



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【ご注意】個人の感想・体験を書いたものです。効果や効能を保証するものではありません。また、断食は、健康に直接関係するため、(特に、心身の健康に不安がある方は事前に医師に相談したうえで)、実績ある専門家の指導のもとで行うことをお薦めしています。

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