Thailand|修復工事でやけに白くなった「ワットアルン」

ワットアルン(Wat Arun)の正式名は、ワットアルンラーチャワラーラーム(Wat Arun Ratchavararam)。観光客が多かった王宮と異なり、ゆったり過ごすことができました。



アルンは「暁」の意味で、日本では三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台としても知られているそうですが、2013年から始まった修復工事で塗り直された姿が白すぎるとか、そっちの話題で知られた感じもしています。




創建の記録は見つかっておらず、アユタヤ朝のペートラーチャー王(1632年 - 1703年)の時代にフランスの軍人によって描かれたチャオプラヤー川流域の地図にあるため、少なくともそれ以前に建てられていたと推測されています。


1767年のアユタヤ朝滅亡後、タークシン王により修復されて今に至るそうですが、歴史あるものだけに、この「白塗り」については賛否両論。

まず目に入るのが、中心の大仏塔を4つの小仏塔が取り囲んでいる造りになっている建物。ここも、歴史もあり格式も高い寺院。ラーマ2世の菩提寺でご遺骨も安置されているため、肌の露出の激しい服装では入場することはできません(本堂は少し離れたところに本堂があります)。


大仏塔は、高さは75m(途中まで登れる)、台座の周囲は234mもあるそうで、遠目で見るより大きくて勾配がきついです。



ワット・アルンも仏教とヒンドゥー教を融合した寺院で、ヒンドゥー教の聖地カイサーラ山をイメージして造られたものだとか。見ていくと色々な神様がいるのがわかります。




塔を囲む石像には、タイの神話「ラーマキエン」に登場する、ガルーダ、鬼、猿のほか、伝説の半魚人の姿もありました。



こちらの支える人たちは、白すぎると話題になったひとたちでもあります。そういえば、こちらのみなさんは「ガニ股」ではないんですね。



塔の表面は陶器の破片で飾られています。近くで見てもかわいい装飾です。


 

きれいなんだけど、確かに白すぎる。美白?

 

バンコクナビ:ワットアルン
https://www.bangkoknavi.com/miru/40/


豊饒の海 第三巻 暁の寺 (あかつきのてら) (新潮文庫)





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