生存と環境と|季節の花:ハマヒルガオ、これも海岸侵食の影響で・・

早いものでもう5月。砂浜の一部をピンク色に染めて、春が終わり、夏に向かっていくことを知らせてくれるハマヒルガオ。しっかりと根を張り、砂の上を這うように茎を広げ、防砂の役割も果たしています。開花時期は5月~7月。


世界中の温帯地域の沿岸に生息しているらしいので、珍しい花ではなさそうですが、意外に見かけない・・。湘南では茅ヶ崎海岸で見ることができました。

 
白浜町から汐見台のあたり、もしくは市営プールがあった場所や漁港あたりにかけてのわずかな面積です。あとは、平塚の海岸でも見られるそう。



ここ数年の激しい台風や暴風雨による海砂の流出や護岸工事などにより、湘南エリアの砂浜の面積は減少していますが、世界全体の砂浜も年々減少しているそうです。
その影響で、ハマヒルガオだけでなく海浜植物自体も減り、もしかしたら、絶滅したものや絶滅危惧種に指定されているものが色々あるのかもしれません。


湘南でも江の島や鎌倉の海岸では見かけませんが、はずれの方の茅ヶ崎や平塚では、こうした景色が広がります。秋の湘南を普段は絶賛していますが、このハマヒルガオが咲く時期の湘南(のはずれ)は、すごく好きなんですよね。

今はまだ砂浜があるから、植えたり手入れをしたりして保っているけれど、砂浜自体がなくなってしまったら、この景色もなくなってしまう・・・。


 ハマヒルガオばかりに気を取られていたけど、同じ時期に咲くこんな植物もありました。名前はわからないけど、さやえんどうみたいな実を付けていました。

 

小さなエリアなのでわざわざ見に来るほどではないし、ハイビスカスやプルメリアみたいな華やかさはないけど、海岸と草花って結構合うな~と思います。



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