東京|インテリアデザイナーが手掛けたカフェ&レストラン「東洋」(日本橋コレド前)

 

ずっと神田駅周辺のことを記事にしていたので、ちょっと箸休め的に違うエリアの記事を。といっても、やはり神田駅から徒歩圏内の日本橋です(JRなら東京駅からの方が近いけど)。今回来たのは『cafe TOYO』さん。何をコンセプトにしたのか、不思議なデザイン。2階はレストラン『Brasserie TOYO』さんで、これまたガラリと雰囲気が変わり、面白いお店でした。


インテリアデザイナー・境沢孝さんが手がけ、その後のご子息の境沢健次さんが1階カフェを改装したという、親子二代による作品のようです。

 

お店が入居しているビルの竣工は1965(昭和40)年。当初は販売業だったのを、翌年の1966(昭和41)年に洋食屋さんに業態を変え、こうしたインテリアデザインを取り入れ始めたのは1981(昭和56)年。


この画像(↓)だけ見ると若い女性向けみたいな感じがするけど、中に入るとそうでもないし、メニューは「昔ながらの洋食屋さん」なので、中高年の男性も多く来店しています。


ケーキの撮影ができずに残念!


年齢とか性別とか世俗的なことを問わない空気感ありますよね。


 

堺沢孝さんがどんな方だったのかというと、主に飲食店を多く手掛けたインテリアデザイナーで、インテリアデザイナーの社会的認知を高めた言われるほど功績のある方なのだそう。1957(昭和32)年 にカフェ「ジロー(東京都千代田区) 」などを始め、多くの有名店を手掛けています。もう閉店してしまったお店も多いのが残念だけれど。


 
同じ頃に活躍していたのが、ジャパニーズモダンを提唱し日本のデザインの礎を築いたた剣持勇さん(「ヤクルト」や「ジョア」の容器もデザインした方)。一方、独自のデザインで国際的に活躍された倉俣史朗さん。戦後日本が復興し、経済的にももちろん、こうしたデザイン面でも豊かになっていった時代です。 

 

現在のお店は、2001(平成13)年と2005(平成17)年にご子息の境沢健次さんによって1階2階ともに改装が行われ、特に1階はすっかり変わったのだそうです。

 デザインはおしゃれになっても、庶民的なメニューはそのまま。



 

 今回は生姜焼きを注文。

 

閉店間際だったにもかかわらず、店員さんが快く撮影に応じてくださり、2階のレストランも撮影させてくださいました。

改装によってご子息のデザインがほとんどとは言っても、「Restaurant」と書かれた案内板などやけにレトロなものは、もしかしたらお父様のデザインか?あるいはその前からあるものか?と気になります。

 大きな窓から日本橋の街が見えます。目の前は、日本橋コレド。

 


シンプルかと思いきや。






2000年以降のデザインだから、レトロ喫茶のカテゴリに入らないのでは?っていう意見もあるけど、線引きは難しいですよね。レトロフューチャーっぽい感じがしなくもない。


Retty:TOYO
https://retty.me/area/PRE13/ARE15/SUB1503/100000941384/


ケーキも評判なので、今度はケーキを食べに行ってくる!

 

 

 



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