鎌倉|Pacific DRIVE-IN(七里ガ浜)/ドライブインの歴史

 

どんどんドライブインが減少している中、2015年に鎌倉七里ガ浜にできたドライブインカフェ「Pacific DRIVE-IN」。以前も何か飲食店が入っていたような・・と記憶をたどると「バーガーキング」だったような気が。

 

国道134号線沿いの七里ヶ浜海岸駐車場の中央に位置してます。ドライブインは、そもそもが車で行くところだから電車で行くにはアクセスが悪かったりしますが、ここは江ノ電の七里ガ浜駅からも徒歩5分くらいという珍しいドライブインです。

江ノ電が走っているのが見える。近くにはスラムダンクの聖地と言われる踏切も。

 

相模湾一望で、駐車スペースもおよそ370台分。

1969(昭和44)年、東名高速道路が全線開通し、先に開通していた名神高速道路とも繋がったことにより、トラック輸送は大きく変わりました。これを機に日本の高速道路網が発達していき、個人でも車での長距離移動が容易になると、街道沿いのドライブインに立ち寄る機会は減少していきました。

1990年代に入ると「道の駅」が作られていきました。道の駅とは、自治体と道路管理者が連携し、国土交通省(当時は建設省)により登録された商業施設、休憩施設、地域振興施設等が一体となった施設。24時間利用可能なそこそこの規模の駐車場、トイレ、電話、道路や地域などの情報提供施設や備えていなければならず、同時に防災拠点機能も追加する必要があるため、作るとなるとかなりハードルが高かったりします。

 

ちなみに、鎌倉や江の島周辺に高速道路はないし、レストランはたくさんあるので、ドライブインや道の駅のような道路施設自体がありませんでした。


この駐車場はあまり活用されている感じがしませんが、20年位前は、夏はすぐ満車になったとか。今では海岸侵食で砂浜はほとんどなくなっているし、車自体も減っているので、夏でも満車になることはほとんどなさそうです。

店内48席・テラス40席、持ち帰りもできます。

 

砂浜が少ししか残ってないのは残念だけど、確かにこの場所はよい!
「ハワイのローカルが朝からドライブインで朝食を食べているリラックスした光景」とこの場所がリンクしたことからドライブインを作ろうというプロジェクトが発足したそうです。

そういえば、ワイキキにアメリカのドライブイン全盛期の面影を残しているドライブインが残っていましたっけ。

(拙記事) 60年代テイスト、レインボー・ドライブイン(Kapahulu)


 


 

ハワイがテーマの料理とドリンクを提供。場所柄、お値段は少し高めかな?


店内の窓側に座るとこんな感じ。

 

頂いたのは、もち粉のから揚げ+ハニーマスタードソース。
ご飯は大盛りにできます。でも、見た目よりご飯は多く、唐揚げの下にご飯が盛ってあるの、見えますか?


オリジナルグッズも売られていました。

 

ドライブインといっても仕様や設備は様々で、自動販売機が立ち並ぶ簡易なものもあれば、食堂やトイレのほか小さなゲームセンターが併設されているものもあったり、個人経営だけに決まったスタイルはなかったようです。レトロ喫茶のブームですが、レトロなドライブインのマニアもいるそうです。

ここはレトロではないし、ドライブインというよりカフェ・レストランっぽいですが、メニューはモバイルでオーダーしたり、お水やコーヒー砂糖などがセルフサービスだったり、サービス面はフードコートみたいな感じでした。

 

土日は混んでいるので、シーズンオフの平日がお勧めです。


Pacific DRIVE-IN(七里ガ浜)
http://pacificdrivein.com/



 

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