日本がすごく元気や勢いあった頃の雰囲気そのままのレトロ喫茶、上野の「Coffee Shop ギャラン」。1977(昭和55)年開業なので、バブル時代ではないけれど、ゴージャスというかバブリーというか。今はもうあまり残っていないタイプのお店のような気がします。
場所もJRや地下鉄の上野駅からすぐ近く、マルイのすぐそば。京成電鉄の上野駅からも徒歩2分くらいということもあり、夜も23時頃まで営業しています。
なんかもう入口からして、ギラギラです。
2階に上がっていく途中で、もうこの雰囲気!
空席待ちも受け付けてくれます。入り口付近の椅子で待てるようになっていました。ファミレスみたいだなと思っていたら、先にお待ちの年配女性が「ディスコに来ちゃったみたいね」なんて、話していました。
ディスコ(笑)!!!
ディスコの歴史はよく知らないけれど、1970年代の終わりごろだったか、ジョン・トラボルタ主演の映画「サタデイナイト・フィーバー」がヒットし、ディスコ・ブームが到来、「フィーバー」が流行語になったりもしました。ルー大柴さん的なノリで「フィーバーしようぜ!」とか言ってるおじさんやおにいさんが居たような。
1980年代に入るとディスコ全盛期。「マハラジャ」とか覚えている方もいらっしゃるかもしれません。だんだん客層が低年齢化して、大人の遊び場という”背伸びが必要な感じ”は徐々に失われていったことと、バブルがはじけて勢いがなくなってきたこと、違うスタイル(クラブ)が出てきたこともあって、容赦ない、暑苦しいくらいのギラギラ感のあるお店は減っていきました。
エレベーターで上がってくることも可能。 |
その時代に開業されたお店はたくさんあるけど、ギラギラした喫茶店はもともとそれほど多くないと思います。ひとことに昭和といっても長いですが、暑苦しようなギラギラ感をリアルで体験しようと思ったら、他にどこに行けばいいのやら。
かつてはお店の中央に噴水があったとか。それ以外はほとんど開店当時のままなのだそうです。
BGMも1970年代~1990年代半ばくらいまでの洋楽・邦楽のヒット曲というこだわりよう。
洋楽は、ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.(1984年)」とか、ブライアン・アダムス「(Everything I Do) I Do It For You(1991年)」等々。
邦楽では、中島みゆきさんの「悪女(1981年)」、中原めいこさん「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。(1984年)」とか、かかっていました。
外は高架に沿った古くからの商店街。
写真は撮らなかったけど、制服(赤のタータンチェック×黄色のブラウス)を来た女性店員さんと、上下黒い服の男性店員さんが忙しそうに動き回っていました。ターミナル駅前の人気店ということもあり、平日は120分、土日祝は90分という時間制限があります。
Coffee Shop ギャラン(食べログ)
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13039759/
余談ですが、上野の109こと「ABAB」も閉館するそうです。上野の街並みも少しずつ変わっていくかもしれないですね。
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