東京|昭和の喫茶店:パーラー・キムラヤ(港区新橋)

 新橋駅前ビル1号館の地下1階「パーラー・キムラヤ」さん。ビルができた1966(昭和41)年開店。


戦後間もない頃の新橋にも大きな闇市があり、ヤクザの抗争も激化、当時の都知事が駅前を再開発をし、この駅前ビルを建設することを決定。この地で商売をしていた人達は優先的に入居する権利を与えられ、パーラー・キムラヤさんもそのとき入居したそう。


このビルを建設した頃は、関東大震災の痛みを知る人達も健在。ビルの造りが、低層は3角形に、中高層はL字型のフロアになっているのは、震災の直接的な痛みから生み出された免震対策なんだそうですよ。


椅子やテーブルも小さめで低いのも純喫茶の特徴。椅子も、4人掛けでも男性4人で座ったらはみ出すこと必至。たった1世代で、日本人の体格も随分よくなったということか。

店構えからして昭和だけど、これがかえって落ち着いたりします。


 

 

ナポリタンと、スパゲティミートソース
「パスタ」じゃなくて「スパゲティ」を頂きました。レトロなお店では、スパゲティといえば、たいていナポリタンとミートソースの2種類。カルボナーラとかペペロンチーノはアリマセン。





フルーツポンチ
注文したら短く切られたストローが2本。アベック(←カップル)向けということらしい。ひとつのポンチをお二人でどうぞと、若いカップルをひやかす(応援する?)昭和的な演出であって、”一杯のかけそば”的な配慮ではありません。




プリンアラモード
厚みのあるどっしりとしたガラスの器も、この頃すっかり見かけなくなりました。




 メニューもそうだけど、内装や器、食器、あらゆるものが昭和です。最近ある「ネオ・レトロ」というのか、昭和っぽくしつらえたものとはやっぱり違います!
 
 
 
 

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