横浜|ホテル発祥の地:横浜かをり(中区)

横浜のお土産というと、中華街の「月餅」とか「ありあけのハーバー」、「横浜えのき亭のチェリーサンド」「横浜元町霧笛楼横浜煉瓦」など色々あるけど、「横浜かをりのレーズンサンド、桜ゼリー」も人気です。

 

いつも混んでいて入れなかった喫茶室に今回お邪魔してみました。軽食(カレーとハヤシ)、10種類くらいの自家製ケーキがありました。



横浜かをりは、1947(昭和22)年、現財の社長のお母さまが横浜橋の一角で創業されたのが始まり。蔦が絡まるこの建物が築何年かは不明ですが、1970(昭和45)年にこの地に移転してきたそうです。

喫茶室はカウンターとボックス席で構成されていて、上品な内装でした。


 

 

実はここ、「ホテル発祥の地」として横浜の歴史にその名を留めています。
1861年(文久元年)、幕府はこのあたりを外国人居留地にしました。この場所は、横浜居留地70番地になり、その後、オランダ人が外国人向けびホテルを開業、バーやビリヤード施設もあったと記録が残っているとか。


桜田門外の変」があった翌年ですね。江戸では刀を振り回していたような時代なのに、横浜では外国人がバーでビリヤード、です。

1863年(文久3年)に一旦閉鎖し、1864年(文久4年)に新装開店したが、1866年(慶応2年)に大火で焼失してしまったそうです。たとえ焼失しなくても、さすがに残っていないですよね。

明治期に入ると、スペイン人の会社、デンマークとアメリカの合弁会社、ドイツ人経営の企業など、外国人経営の商社が次々と設立されました。明治の後期になると、「山下町70番地」に町名変更され、1921年(大正10年)には三菱商事の横浜支店が開設されました。

こうして貿易会社が立ち並ぶビジネス地区へと変貌していきました。
そういう歴史もあってか、横浜でもこのあたりは雰囲気が違いますよね。散策するだけでも楽しいです。

 


さすがにお天気のよい週末は、店内の写真は取りづらかったので、枚数が少ないです。またいつか来て、追加したいと思います

 

かをり
http://yokohama-norenkai.jp/kawori/data01.html

 


コメント