西湘|JR早川駅と、漁港で食べるアジフライ(小田原)

都内からランチでおいしい魚を食べに行くとき、マダムたちは車や新幹線で熱海に向かうらしいけれど、途中にある早川ではお手頃価格でおいしいアジフライが食べられたりします。

 

市場内の食堂なのでマダム好みではないかもしれないけど、どうですか?この見るからに、肉厚なアジフライ。実際、遠方からもこのアジフライ目当てのお客さんが来るそうです。

JR小田原駅のひとつ先「早川」駅、開業は1922(大正11)年。
現在の木造駅舎は関東大震災後に再建されたもの。随分色が褪せているけど、駅舎の色(たぶん、ターコイズブルー)は、当時の流行色なのだとか。


 「日本で一番、漁港に近い、JRの駅」でもあります。


アジフライが食べられるのは、JR早川駅から徒歩2~3分くらいの近い場所にある小田原漁港。元は陸地であった場所を掘込み式で整備した全国でも珍しい漁港で、小田原市は神奈川県では3番目に漁港が多い町なのだそう。

相模湾は、駿河湾、富山湾とともに日本3大深湾のひとつで、豊富な河川の水によって丹沢や箱根の山々から栄養が運ばれ、主にアジ、イワシ、ウズワ(ソウダガツオ類)、イサキ、などが有名で、60種近くの魚が水揚げされるとか。

そんなところで食べられるアジフライ、おいしくないわけがない。ちなみに、アジのたたきは小田原発祥とも言われています。

 

小田原漁港は歴史も古く、室町時代(1336年~1573年)に現在の本町、浜町に「船方村」と呼ばれる漁村ができたのが始まり。戦国時代(1467~1615年)に「魚座(中世に魚商人が結成した同業組合)」が生まれて漁業と魚商が盛んになり、江戸時代に市場が形成。この頃、鰹も獲れたらしく、江戸に運ばれていたとか。

 

大正時代から1950年代まで小田原は「寒ブリ」の大漁が続き、日本一の漁獲を誇った年もあり、ブリの定置網は有名だったそうです。これほどの歴史と豊かな漁場なのに、あまり知られていないのか、「早川ってドコ?」とか「わざわざアジフライ?何で?」とか言われてしまいました(笑)。

確かに、漁港以外に何かあるかというとなさそうですけどね。


 この市場の2階に食堂があります。わかってはいるけど、最初は敷地内に入るのを躊躇いました。

入口で食券を買えばOKです。

依然コロナ禍ということもあり、黙食。

そして、これがアジフライ定食。
アジの青臭さがほとんどなくて、衣がサクサクで、中は肉厚で、フカフカ、フワフワなんですよ。アジフライの、青臭い、衣がちょっと油っこい、平べったい、固い、小骨が刺さって痛いときある・・・という従来の印象がガラリと変わります。

店内には「魚拓」が。

市場の周辺にも、数は少ないけどお店はあるので、あまりに混んでいたら、そちらでもいいかもしれないです。


 早川って駅前も何もないのですが、洒落たかき氷屋さんが出来ていました。漁港だから氷はたくさんあるので、なるほどなーと思いましたが、もうアジフライ定食でお腹いっぱいだったので、今回は入りませんでした。


 ほんとに他に観光する場所がないので、釣りをしないのであれば、「わざわざ食べに来る」感じになると思います。この早川界隈も、大磯に負けず劣らずの政財界の奥座敷でもあった場所なので、歴史が好きな人は、歩き回って見てもいいかもしれません。

 

 



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