Thailand|ダムヌン・サドゥアック水上マーケット/現地ツアーのメリット

いくつかある水上マーケットの中で、今回は「ダムヌン・サドゥアック(Damnoen Saduak Floating Market)へ。運河は150年ほど前のラーマ4世の時代に造られたもの。マーケットは一時は衰退しましたが、タイ政府が観光誘致を目的に保存・再開発したそうです。


ツアーでは、行きは水路、帰りは陸路で戻りました。

 

このマーケットの風景にたどり着くまでの移動方法を調べてみたら、看板に偽りアリで「ぼったくり」が少なくないとか。マーケット・エリアの入り口かと思ったら、入口自体が偽物で、陸路からも行けるのにすごい高い値段でボート代だのなんだのとお金を請求された挙句、マーケットの端っこしか行けなかったとか。
それも経験、ネタになる!というタフな人ならともかく、そうでなければ、お金で解決!(←日本の旅行代理店を通して現地ツアーを申し込んだだけですが)。



まずは、水路の風景を。

木漏れ日自体も強いのですが、どうしても1本だけ太い日差しが写り込みます。



水上マーケットは、大きな河川や湖とそれに付随する運河があります。
陸運があまりよくない地域では、特に傷みのはやいもの(農産物や水産物など)の運搬は水運が頼りとなるため、船と船とで直接取引を行う水上の市場が発達したそう。

不思議な光の差し方です。上には何もないのに。


水上マーケットは、ベトナム、カンボジア、インドネシア等にあるそうで、庶民の生活の場として以外にも、文化保護、観光誘致として機能しています。



特にバンコクは、水の都として繁栄してきた歴史があります。
19世紀に西洋と自由貿易を開始、米を輸出するようになると国内の運河が整備されていき、水上での取引も盛んに行われるようになりました。ところが、近代化とともに陸路が整備されていくと、水路網とともに水上マーケットは衰退してしまいました。
日本の貨物輸送が、鉄道からトラック輸送に移り変わっていったのと似てますね。




ボートは、住宅街の中を通っている感じです。民家や商店が見えてくると、マーケットはそう遠くないです。



 

 



水上マーケットでは、日用品や雑貨、軽食・お惣菜やフルーツなどを乗せたボートが岸辺にいるのでそこで購入するか、もしくは手漕ぎボートを借りてお目当てのボート(商店)に近づいて購入します。もちろん、陸上にお店がありそこでも買えるものもはいっぱいあるのでご安心を(笑)。


シーズンオフの平日の午後だったため、ボート数も少なく活気はありませんでしたが、本当はもうちょっと賑わっているそう。



売り手の方たちも、観光客に慣れているため、片言の英語や日本語が通じたり、看板もタイ語・英語・日本語で書かれていたりします。価格交渉をしている人もいたし、午後だからかナマモノは売り手さんの方から2つで〇〇バーツにしてあげるよ~とか言ってきたりしてました。






陸上のお店です。
ここではボートで買えなかったものの他、お土産も売ってます。



<おまけ>
ツアーの帰り道は陸路。バンコクに戻る道中でタイ・ラーメンのお店に寄ってくれました。
タイに何度か来ていて土地勘があったり、多少でも言葉がわかり、暑さに耐えられる体力があるならともかく、そうでない場合は現地ツアー会社にお任せしてしまった方が、楽で充実すると思います。



タイに来てからでも申し込めると思いますが、私達は日本の大手旅行会社のオプショナル・ツアーを申し込みました。

幸い、お世話になったタイ人のガイドさんは、「お土産屋さんでは高いから買わないで。私達はそういうお店にはお客さんを連れて行きたくない。そういう会社もあるけど、私達はやらない。」と、言ってくれる人でした。
お土産屋さんの前を通らないと目的のお店やトイレに行けない場合は、素通りを強く推奨してくれたり、ガードしてくれました。

移動が楽なのもあるけど、ぼったくりや詐欺防止とか、そういう意味でも、ツアーに参加するメリットは大きかったと思います。

 

ガイドさん、ありがとう!

 

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【追記:2023年7月】
水上マーケットへのアクセスは水路と陸路があります。その水路の様子を動画撮影したのに、しばらく編集もやりかけたままになっていました。このたび動画編集をしたので、追記します(まだへたくそですが)。



静止画で見ると、まるで倉敷の川舟下りみたいにゆったり、 そしてアジアらしい風景を眺めながら、 活気あるマーケットに向かったかのように見えるのですが、 実際は違います(笑)。 動画ではそんな事実も伝わるといいなあと思います。

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