Diary|ヘア・ドネーション体験記(2):美容院選びってホントに大事!

前回(2021年2月)に記事を書きましたが、ついに、ヘアドネーションしました!あれから2年が経過、決して「あっという間だった」とは言えず、色々なことがありました。(個人差はあるけど、髪が伸びるスピードは、1カ月に1cm~1.5cmくらいだそうです)

途中、切りたいと思ったこともあったけど、美容院選びって大事だなと痛感しました。
結論から言うと「長きに渡ってヘア・ドネーションの実績があるところ」がいいですね。でないと「そりゃあ、ないだろう」って思うことも出てきて、お店を2回変えてます(笑)。

 

最初は誰でも実績がないのであまり言いたくないことではあるのですが。
以下は、あくまでも、私個人の体験です。実績は少なくても(初めてでも)十分なアドバイスをくれたり、寄り添ってくれる美容室はたくさんあるし、素敵な美容師さんは必ずいらっしゃると思います。その前提でお読みください。


伸ばし方、私の場合
こんなに伸ばしたこともなく、この先もここまで伸ばすことはないだろうから、途中経過を楽しみたかったんですね。たまに傷んだところがあれば5cmくらい切ったり、ほんの少し毛先にパーマをかけてみることもあるかもしれない。
そんなことを入念に伝えてきました。ところが、



美容院Aでは・・・
芸能人がやってるからというノリで、美容師さん自身が一度やっただけで、お店としての実績はなし。もちろんメニューにもHPにも、ドネーションの記述も料金も掲載されていません。ブログにその美容師さんが「ドネーションしたこと」を、ほんの数行の記事を書いただけです。

お店に行くたび、毎回毎回毎回毎回「私だったら、ぐっと我慢して早く伸ばしてさっさと切りますけどね」とか言われ、50cmくらいの定規を当てられ、「あと〇cmくらいです。」って。毎回ですよ?
これまでも髪型の相談に乗ってもらったりお任せしたりした・・という経緯があり、切った後の髪型は任せてくれってことなのでしょうが、どのへんで切るか等の説明もなく、「あと〇cm」ですって、ないでしょ?
そのたびに「私はこうしたい、こう考えている」という説明を繰り返さなければいけないし、説明したらしたで「私だったら」とか「それじゃ時間かかりますよ」とか。いいんだって、時間かかったって。だんだん面倒くさくなってきました。
あるとき、「もう切れますよ、大丈夫ですけど、切ります?」ってすっごく楽しそうだけど、圧がすご過ぎました(本人は無自覚だと思いますが)。
芸能人がやってるから自分もやろうみたいなノリだから、寄付された先のことも「かわいそうな子たちのところに行くんですよね」くらいの感じです。
まあ、そのー、なんだー、寄付すること自体が大切で、動機は何だっていいかもしれないですけど、さすがにそのノリは大人として、ちょっと・・・。

後でわかったことですが、この美容師さんが言ったこの時に切っていたら、確実にドネーションの規定の長さは足りていませんでした。また、2~3カ月に一回、全体カラーをしようしてきたんですけど、よほど気にならない限りは控えた方がいいと後で知りました。根元だけのカラーで1年くらい大丈夫でしたよ。
マジ、努力が無駄になるところだった。指名料取られてこれかよ・・orz


美容院Bでは・・
ドネーションも対応していて、実績はここ2~3年とのことでした。HPには「ドネーションに対応しています」と一言だけ書かれているくらいで、それ専用のメニューがあるわけでもありませんでした。流行ってるし、頼まれればやりますよ、くらいの感じかな。

ドネーションをするなら、私としてはバラバラの毛先をきちんと揃えた状態で計って欲しいし、せこいようですが、できれば1本でも多く寄付したいわけです(1つのウィッグを作るのに、数人分の寄付が必要だから)。
なのに、その日の施術の仕上がりばかり気にして、毛先だけでなく髪自体も少し梳いて軽い感じにしたいって言うんですよ。「この鋏は他の鋏と違って、本当に数本しか切らないから・・」と持ってる鋏の説明をしだすんですね。だからいいでしょ?いいでしょ?って圧がすごい。

確かにドネーションをしようと思うと、髪型は長くて重たく動きのない状態が続くし、流行とは無縁になるし、私の場合は、かなりダサくなっていました。それはわかっていて、それでもその範囲内で楽しみながら伸ばしたいと言い続けているのですよ。聞いてるかい?って思いました。
ドネーションするって言ってるのに、梳くのかよ?って言うのが、本音ですが。

毛先に軽くパーマをかけてカーラーで巻いて取れにくいようにしましょうって言うけど、毛先だけじゃなくて髪半分くらいを強いパーマ液でかけやがって、ごわごわになりましたよ。
「ドネーションはブラシをして切れないほど酷い傷みでなければ大丈夫ですよ」って軽く言いやがったんですよ。そりゃあそうだろうけど、少しでもいい状態で寄付したいと思って、毎日手入れしているこっちの苦労はいったいどうしてくれるんだ?と思いますよね。

ほんと、シャンプーやトリートメントの減りは早いし(業務用を買っていた)、乾かすのも時間がかかるし、日中も洗い流さないトリートメントとかして、手間かかるんですよ。

 

ということで、やっと見つけた美容室C。
ここではもう十年以上の実績があり、年に何人もいらっしゃるのだとか。

HPにもメニューにも載っていました。ヘアドネーションについて相談をしながら、今回はカットとトリートメントをお願いしたいと言ったら、とてもいろんなことをご存じでした。

こちらの苦労もわかってもらえたし、普段の髪の手入れなどのアドバイスもしてくれました。

 

余計な苦労や気疲れが不要なので、ドネーションするまでの最後の数カ月は一番鬱陶しいはずなのに、すっごく楽でした。

ただでさえ髪が鬱陶しいから、私も些細なことでイラっとしやすいんだろうと思ってましたが、切った後でもイラっとする状況でしたね(笑)。「このイラつき、髪のせいじゃないかも!」と思うことも大事かもしれません。


髪を切ったあとは
その髪を自宅に持って帰り、少し寝かせて完全に乾かし、半紙に包んで、自分で寄付先に指定の方法で送りました(半紙でなくても大丈夫です)。
また、送付する際にそのまま寄付先に送るか、和歌山県にある女子刑務所に転送してもらうかを選ぶことができます。寄付先からいったん女子刑務所に送られた髪は、美容師資格を持った受刑者の方々がきれいに整えてくれるのだそうです。それからカツラ職人さんのところに行くみたいです。
私はそちらを選びました。


ドネーションについて知りたい方は
下記をご覧ください。また、髪を伸ばすのはちょっと・・と思われる方、団体によってはシャンプー等も販売しているので購入して支援することもできます。


JHD&C(ジャーダック)
https://www.jhdac.org/hair.html

NPO法人 HERO
https://hairdonation.hero.or.jp/hair/


31cm~ ヘアドネーションの今を伝え、未来につなぐ~

ぼくが髪を伸ばすわけ




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