東京|変わりゆく風景:55年の歴史に幕、東急本店閉館(渋谷)

渋谷駅も100年に一度と言われる再開発で随分風景が変わりましたが、まだまだ変わりそう。駅から500mほど離れたところにある東急百貨店本店も、2023年1月31日を以って55年の歴史に幕を下ろしました。2027年には、地上36階地下4階、高さ164.8mの複合施設が開業することが決まっているようです。


この風景も過去のものになり、だんだん忘れてうろ覚えになってしまうので、ちょっとだけ写真を撮っておきました。


1999(平成11)年に東急日本橋店が再開発のため閉店し、複合施設「コレド日本橋」になりましたが、今思えば日本橋店のあのビルもいい感じのビルでした。
※東急日本橋店で画像検索すると出てきます。


駅直結の東横店も2020年にすでに営業を終了しているし、本店も営業終了となれば、残っているのは、都内ではもう吉祥寺店(武蔵野市)のみです。


 

せっかくのタイミングなので、東急百貨店の歴史をざっと振り返ります。
1934(昭和9)年、当時の東京横浜電鉄(現:東急電鉄)の百貨店部として「東横百貨店(後の東横店)」が開業。関西では5年前に阪急電鉄が梅田駅にターミナルデパート(現;阪急うめだ本店)を開業していたので、日本初ではないものの、関東では百貨店第1号でした。

1950年代に入ると、実業家・横井英樹氏が江戸時代から続く呉服店をルーツとする老舗百貨店「白木屋」の株買い占め、「乗っ取り」だと世の中を騒がせていたそうです(成り上がり vs 財界みたいな構図もあったかも)。
裁判も長期化していたところ、東急グループ総帥の五島慶太氏が事を収め、1958(昭和33)年に当時の東横百貨店が白木屋を合併、現在に至るそうです。


本店は、1967(昭和42)年11月に、渋谷区立大向小学校の跡地に開業しました。駅から離れているのは、駅前に商業施設を集中させないためだったとか。

それから55年です。


 

店内は、別れを惜しむ人達、閉店セールに来た人達でいっぱい。なかなか写真が撮れませんでしたが、随所随所に昭和っぽさがありました。


文房具売り場も、もうスカスカでした。

 

 

屋上にも上がってみました。ここにも別れを惜しむ人たちが。


 

ところで、併設の「Bunkamura」はどうなるんだろう?
2023年4月上旬~2027年度中までオーチャードホールを除いて休館した後、新たに建設される複合施設と共に渋谷の新しいランドマークになるのだとか。



思い出もあるし、好きだったこの光景も変わるんだろうな。それと、地図もね。

 

2027年というとまだ先という感じがしますけど、この周辺のお店もなくなっちゃうのかな?今のうち行っておくところがありそうです。



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