東京|鎌倉河岸ビル/馬亞車 神田店(神田)

ここ最近続けていく機会があったので、神田駅周辺特集みたいになっています。再開発が進み高層ビルが建ち並ぶ東京駅周辺に程近く、少しずつ再開発の手が伸びて来てはいても、昔とあまり変わらない庶民的な街。


大手町方面に歩いていくと、いかにも高度経済成長期に建てられた感じの「鎌倉河岸(かまくら かし)ビル」が見えてきます。1973(昭和48)年竣工。鉄筋コンクリート造の地上10階・地下1階建て。地味だけど、よく見るとちょっとかっこいい。

 日経リサーチの本社が入居しています。


ビルの名称になった「鎌倉河岸」は、かつてこの付近にあった河岸で、このあたりも鎌倉町という名称だったそう。江戸城築城の際に鎌倉からの石材を陸揚げしたこと、その後も江戸城本丸に最も近い荷上場として多くの物資が荷揚げされたことに由来しています。江戸の街が拓かれてから一番最初にできた繁華街で、1657(明暦3)年の絵図に、既に鎌倉町の名前が描かれているそうです。

現在ではこのあたりは「内神田」という町名になっていますが、それも1966(昭和41)年頃なので、江戸と東京の歴史を振り返ると、割と最近という感じもします。

 


 

江戸というと「日本橋」のイメージ強くて「鎌倉橋」のことは意外に知られていません。高架下にある架けられた鎌倉橋(関東大震災後の復興橋)と、いくつかのビル、鎌倉橋交差点に名称として残る以外は、鎌倉町だった時代の名残は見つけられませんでした。
 

いつか再開発でこのビルも建替えられ、名前も変えられてしまうのかな?と思うと、ダブルで寂しい感じがしますね。

 

裏にも古いビルがありました。向こうに見えるビルと時代の差を感じつつ、開発の手が伸びてきているなあとも思います。

 

そして、この鎌倉河岸ビルの1階に入っている「COFFEE GALLARY馬亜車(まあしゃ)」さん、ビル竣工と同時期に入居されたみたいです。


入口は外側とビルの中の2カ所。


一見すると、チェーン店みたいな店内だし、名前にも神田店とあるから他にも店舗があるのかなと思って検索するも見当たらず。割と最近まで喫煙可だったみたいですが、今は禁煙です。

 

 モーニングメニューは、周辺に比べるとリーズナブル。ホットドックセットが一番人気で、実は今回モーニングは2回目ですが、売切れで残念。前回はバタートースト、今回はシュガートーストしました。


あと、別の日にランチにも行きました。12時を少し過ぎるとこのビルで働いている人が一斉に降りてきて、あっという間に満席になりました。

サラリーマンの胃袋を支え続けてきただけあって、ボリュームありますよね。神田と大手町のちょうど間くらいなので、周辺にお勤めの人にはお勧めです。


馬亞車 神田店
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13036905/

 

 



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