下田の見どころは海ばかりではなく、かつて栄えたであろう古き港町の面影が残る場所がありました。そのうちのひとつがここ「ペリーロード」。1853(嘉永6)年7月8日、江戸湾の入口である浦賀(神奈川県横須賀市)にペリー提督率いる黒船が来航、開国を要求しました。
その翌年の1854(嘉永7)年5月、日米和親条約(神奈川条約)を締結。その条約の中に、下田と箱館の2港を開くことと、下田は即時開港および領事の駐在を認めることも記載され、下田は鎖国以来日本で初めて開港された港のひとつとなりました。締結に至るまで、ペリー提督が約300人の部下を引き連れ、幾度にも渡る交渉のために実際に歩いた道が、このペリーロードなのだそう。