鎌倉|戦前建築の古民家カフェ:燕Cafe

鎌倉駅から徒歩10分程度の住宅街の中にある古民家を利用した「燕Cafe」、1934(昭和9)年に建てられた木造住宅です。一部サッシなどで改修されているものの、中は驚くほど古い仕様のまんまです。


オープンしたのは2016(平成28)年。1階はカフェ・スペース、2階はレンタルスペースだそう。カフェ・スペースでは、薬膳や地元で採れたオーガニックの野菜を使った料理のほか、デザートも人気です。


 入口はコンクリートの壁で(これも古いタイプ)ですが、裏手に回ると木造の門や垣根も残っていました。昭和の思い出として、こうした木製の垣根越しに見えるお庭の木々で季節を感じたものです。

 

 

 

入口から玄関までの踏み石もそのまんま。

中に入るとこんな感じ。昔の木造建築って感じで、若い方からすると新鮮なようですが、昭和生まれの私達にはかなり懐かしい感じがします。
「古民家カフェ」といっても、古いのは外観だけで、内装はリノベーションされて現代風になっていたり、大正・昭和レトロっぽくしつらえたものも多いですが、ここは本物です。当時の建築のぬくもりがこれほど残しているとは思いませんでした。インテリアも骨董市で売っていそうなもの。こだわりを感じます。



戦争中、鎌倉は他の都市のような焼夷弾を使った空襲はほとんどなかったらしく、焼け野原にはならずに済んだため(B-29の機銃掃射はあった)、古いものが残っています。ただ、さすがにこうした木造建築は減ってきていますので、是非是非楽しんだり珍しがったりしてほしいなあと思います。

襖の柄も、今はこういうのはないんじゃないかな。他にも、窓の鍵もそのまんまです。当時の戸締りはこの鍵と雨戸を閉めるくらいでした。



窓の横に小さな木の引き戸がありました。用途がわからない(笑)


洋花のドライフラワーがあるところは現代風ですね。


薬膳カレーを頂きました。
とても手間をかけて作っておられる感じが伝わります(おいしく頂きました!)

 
 
 
近くには、大正時代に架けられた「東勝寺橋(とうしょうじばし)」があります。
小さな橋ですが、賑やかな鎌倉の駅前に近いとは思えないほど静かで、水が流れる音くらいしか聞こえません。とても近いので、立ち寄ってみてください。
 
 
 

 


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