東京|高度経済成長期生まれ:貿易センタービル・展望台【解体】

 いつでも行ける、今度でいいや、と足を運ぶことを先送りにしていたところのひとつ、貿易センタービルの展望台「シーサイドトップ」。

このあたりなら東京タワーに行くと思いますが、貿易センタービルは浜松町駅から直結、入場料が620円と安い、空いている、そして、東京タワーが見えます(当たり前だけど、自分が東京タワーの展望台に居たら東京タワーって見えないですもんね。)

 


貿易センタービルは、高度経済成長期の1970(昭和45)年に竣工、地上40階・地下3階、高さ152mの超高層ビル。展望台は地上40階にあります。


 

高度経済成長期
「1954年(昭和29)年12月・日本民主党の第1次鳩山一郎内閣」から、「1973年(昭和48)年11月・自民党の第2次田中角栄内閣」までの約19年間。
この間には「神武景気」や「岩戸景気」「オリンピック景気」「いざなぎ景気」「列島改造ブーム」と呼ばれる好景気が立て続けに発生した。戦後、焼け野原から世界第2位の経済大国まで上り詰めたというのは世界的に見ても例が無く、終戦直後の復興から続く一連の経済成長は「東洋の奇跡」と言われた。
弊害は、急速な工業化に伴い環境破壊、都市への人口集中による過密問題の発生と地方からの人口流出による過疎問題、など。

 


空襲で焼け野原になった70余年前には想像もしなかったであろう街並み。
よくぞここまで造ったなあと思いますが、このビルが完成したのは終戦からたったの25年、当時は日本一の高さを誇ったそうです。 

ここから見える風景もどんどん変わって、10年後くらいには随分変わっているだろうと思います。


 

そういえば、ユーミンの歌に「手のひらの東京タワー」ってありましたよね。
♪愛したら今は何でも手に入る気がする 今は世界中が箱庭みたい
 (中略)本当は金の鉛筆削りなの 手のひらに包んだ東京タワー♪

ここでいってる”東京タワー”はお土産品であって、貿易センタービルから見える東京タワーのことではないのが残念だけど。

西側:増上寺、東京タワー、六本木ヒルズ方面

北側:汐留、新橋、築地方面

東側:旧浜離宮恩賜庭園、墨田川、お台場

南側:浜松町、三田、日の出方面


何故か、宇宙食を売ってます。


宇宙グッズの総合商社・株式会社BCCによる「宇宙の店」の本店だそうです。NASA・JAXA公認の雑貨、実際に着られる宇宙服(9,900円~506,000円)もあり。通販もやっているそうです。でも、宇宙服はどんな人が買ってるんだろう?

宇宙の店https://spacegoods.net/





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【追記:2022年4月2日】
この展望台「シーサイドトップ」は、2021年1月31日をもって営業を終了、1970年のビル完成以来、約50年の歴史に幕を下ろした。「浜松町二丁目4地区」の都市計画により、世界貿易センタービルも建て替えが決まっている。2021(令和3)年度に解体着手、2024(令和6)年度竣工予定。

2022年4月1日撮影:既に閉鎖されたビル、明かりが消えていました。


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【追記:2023年6月撮影】
完全になくなっていました。

 



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