2025年6月16日、最高裁判所を包囲するヒューマンチェーン行動が行われました。きっかけは、2022年6月17日の最高裁の判決、福島第1原発事故に関し「国に責任なし」。つまり「津波対策が講じられていても、事故が発生した可能性が相当ある」「国が東電に対策を命じても事故は防げなかった。だから国に賠償責任はない」というものでした。
「ちょっと何を言ってるのかわからない」と人を混乱させ、落胆させ、激怒させた迷文ですが、これが今の日本の最高裁の判決?
これに抗議する人たちが、昨年に引き続き今年も日本各地から集まりました。
これに抗議する人たちが、昨年に引き続き今年も日本各地から集まりました。
また、原発だけでなく、最高裁が出した他の判決も物議を醸しだしていますよね。
たとえば、子供に対し繰り返し行われた虐待の判決に対しては「懲役が軽すぎる」とか、「最高裁が懲役を大幅に減刑するなどあり得ない」などの声がSNSでは多数上がっているのを見た人もいるかもしれません。
今回のヒューマンチェーンに関係ない分野でも、どうした、最高裁?!という声はあるので、ぞわぞわっとした人はいるのではないでしょうか。
たとえば、子供に対し繰り返し行われた虐待の判決に対しては「懲役が軽すぎる」とか、「最高裁が懲役を大幅に減刑するなどあり得ない」などの声がSNSでは多数上がっているのを見た人もいるかもしれません。
今回のヒューマンチェーンに関係ない分野でも、どうした、最高裁?!という声はあるので、ぞわぞわっとした人はいるのではないでしょうか。
そんな判決ばかりでないのでしょうが、司法の在り方も問い直さなければならないほど酷い状態なのだとしたら、今回の原発事故の問題だけではなく、今後何が起きても同じような判決文が機械的に刷られていくのではないかと不安になるのは当たり前。
実行委員会共同代表の水戸喜世子さん:
「現状を変える力を持っているのは、主権者である私たちです!」
「現状を変える力を持っているのは、主権者である私たちです!」
福島の原発事故から14年、再稼働へ。
時代と共に電力などのエネルギーが必要になってきたからというのを耳にするけれど、それだけ?データセンターの建設も必要だし、サプライチェーンをまた日本に戻すとなれば、相当の電力が必要になるからというけれど。
そうなると他の公害問題も出てきそう。
そうなると他の公害問題も出てきそう。
ところで他の発電方法はどうなのだろう?
太陽光パネルは環境を破壊しまくるうえに発電量はさほどでもないという。風力発電もなかなか難しい、費用もかかり過ぎる。水力発電はコストは他の発電方法に比べると安いが、水源という大きな利権、漁業権、河川法などがややこしく、思うように増やすことができない。それより老朽化対策が急がれる・・・。
太陽光パネルは環境を破壊しまくるうえに発電量はさほどでもないという。風力発電もなかなか難しい、費用もかかり過ぎる。水力発電はコストは他の発電方法に比べると安いが、水源という大きな利権、漁業権、河川法などがややこしく、思うように増やすことができない。それより老朽化対策が急がれる・・・。
経産省、エネ庁、国交省などの関係省庁や各自治体の足踏みも揃わない。そうしている間にも原発施設は老朽化が進む(都市部のビルは老朽化を理由にどんどん建替えているが・・??)、地震も心配されている中、某国同士の紛争で核施設が攻撃を受けたというニュースも流れましたよね。
どこかに希望はないものか。
さて、会場の様子はというと・・
数日前まで降雨が心配されていましたが、当日は抜けるような青空の真夏日となりました。観光地ならともかく、最高裁周辺に行くにはつらい天候。そもそも、永田町界隈は他のビジネス街とは大きく街づくり自体が異なっています。
お金と権力を持った人達が車で移動するには快適でも、決して歩きやすい街ではありません。周辺にはコンビニやカフェもほとんどなく、特に最高裁判所の周辺には日蔭すらない。コンクリートやアスファルトの照り返しもきつい。そんな場所に1150人が集まり、周囲約1kmをおよそ2時間渡り包囲しました。
しかもその多くは高齢者たち。
みるみる人が増えてきた! |
若い人たちはスピーカー設置などの舞台づくりを担い、声をふり絞ってコールを入れる。映像制作を学ぶ学生さんは、人混みを縫うように取材に駆け回る。中年層の私達は自分の親世代の参加者サポートに力を注ぐ。
私より少し上の世代は、汗を拭うのも忘れてチラシを配り、他の人に迷惑がかからないようこまめな交通整理をしたり、ゴミを拾う。
そうしていくうちに、連帯感が出てきたような気がします。
デモをやっても変わらないという人も居るけれど、声を上げなかったら何も変わらない気がするし、一番恐ろしいのは声を上げることもできなくなること。
最近でこそ財務省解体を唱えるデモなどが報道されるようになってきたものの、多くのデモはあまり報道されていないけど、これは報道されるのかな??たとえ今回はされなくても、こうした猛暑の中、靴底を減らし、地道な取材と発信を重ねる人達の力も信じたい。
* * * * *
【編集後記】
最高裁判所は、1947(昭和22)年5月3日、日本国憲法の施行とともに創設されました。終戦後の荒廃と混乱の中、庁舎の建設は困難であったため、霞が関にあった旧大審院の建物を利用することになったそうです。ただ、戦災で焼け落ちていたため、復旧工事をする間の仮の庁舎として旧枢密院庁舎が使用されるなど、かなり大変なスタートを切っています。現在の庁舎は、1974(昭和49)年竣工。茨城県稲田産の花崗岩(稲田みかげ)を使用していて、総工費は126億円にものぼるとか。
最高裁判所は、1947(昭和22)年5月3日、日本国憲法の施行とともに創設されました。終戦後の荒廃と混乱の中、庁舎の建設は困難であったため、霞が関にあった旧大審院の建物を利用することになったそうです。ただ、戦災で焼け落ちていたため、復旧工事をする間の仮の庁舎として旧枢密院庁舎が使用されるなど、かなり大変なスタートを切っています。現在の庁舎は、1974(昭和49)年竣工。茨城県稲田産の花崗岩(稲田みかげ)を使用していて、総工費は126億円にものぼるとか。
大ホールの床下には、「最高裁判所庁舎を東京都千代田区隼町四番二号に新築するにあたり、日本国における法の支配の確立と揺るぎなき国運を冀求してここに永世不朽の礎を鎮定する。」という定礎の辞が収められているそうです。
きっと最高裁判所ができたときは、日本を立て直さなければいけなかったし、そんな中で志高く取り組んだのだろうな・・・。
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