感染症|COVID-19:アベノマスク、到着!+後日談

 「全世帯へ配布する布マスク(通称:アベノマスク)」、2020年6月2日に届きました。今年2月以降から起きている使い捨てマスクの不足を解消するため、安倍内閣が実施したものです。

昭和のマスクみたい。これで猛威を振るうウイルスをブロックできるのか?

 "全世帯へ2枚"であって世帯全員分ではありません。3人の世帯なら1枚足りないことになります。


以下、安倍総理の発言内容の一部を要約したものです。

高齢者施設、障害者施設、全国の小学校・中学校向けには布マスクを確保し、順次必要な枚数を配布予定。使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能である布マスクは、急激に拡大しているマスク需要に対応する上で極めて有効であると考えてのこと。
5月にかけて更に布マスク1億枚を確保する目途が立ったことから、全国で5000万余りの世帯全てを対象に、日本郵政の全住所配布のシステムを活用して一住所あたり2枚ずつ配布予定。

 

 マスクのサイズがちょっと小さいのではないか?という声も多数上がっているのですが、厚生労働省の発表資料(布マスクの全戸配布に関するQ&A)によれば、

今回配布する布製マスクは、縦9.5cm、横13.5cmの市販品の大人用のものであり、口と鼻を覆うために十分な大きさであると考えております。

 

Twitterなどで「洗ったら縮んだ」等の声もあり、ただでさえ小さいマスクを繰り返し洗ってたら、「眼帯」みたいになっちゃうんじゃ??(笑)。

「自分は要らないけれど、マスク不足で困っている人や施設等があれば届けたい」という善意の声も聞かれる中、虫や毛髪など異物が混入していた、カビが生えていた、黄ばんでいた、という品質の問題も浮上しました。
その他「こんなことに税金を使うな」「他にやることあるだろう」「まだ届いてない」「要らない」「送り返したい」「製造業者との関係はどうなんだ」、などなど。

 

この発表が4月1日に行われたため、パートナーが外国人である女性達は、「エイプリールフールだからそういうことを言ってるんでしょ、とか言って夫は全然信じてない」と。日本国民として言わせてもらおう、「そうであってほしい。」。
でも、届いちゃったんですけどね。どうしようかなー、これ。

開封せずに、新聞や厚生労働省の発表資料とか一緒に取っておいて、将来どこかでコロナ博物館でも出来たときに、「政府が国民にこんなマスクを送った国がありました」って、展示してもらおうかなと思ってます。

歴史は正しく継承しなくっちゃ。

 

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【追記:2021年10月】
アベノマスク、大量に余っていたそうです。

布マスク8200万枚余剰 政府調達3割、保管代6億円
新型コロナウイルス対策として、介護施設などに配布するため政府が調達した布マスクのうち、約3割に当たる約8200万枚(115億円相当)が余り、倉庫に保管されていることが28日、厚生労働省への取材で分かった。保管費用は約6億円に上るという。
厚労省は昨年4月、介護施設や保育所などを対象にした布マスク配布事業を開始。約8000万枚を追加配布する予定だった同7月、マスクの供給状況が改善したことから、希望する施設にのみ配布する方式に切り替えた。このため、約7800万枚が配布されずに保管された。
このほか、全世帯向けに配布した布マスクも、約400万枚の余剰が出た。保管料は合わせて、今年3月までに約6億円掛かったという。

●時事通信:2021年10月28日15時24分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021102800836&g=soc

 

おーい。やっぱりエイプリルフールの冗談にしてほしかったよー。

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