書籍|死別の悲しみを慰めてくれた一冊:WALING TOUR

誰もが経験する大切な人との死別をテーマにしたFlashアニメ「Walking Tour」の絵本版。2002年に制作され、ネット上で広まり、人々の心を慰め続けているそうです。


「いなくなった人なんていない」。

本書のあとがきによれば、かつてsaparaさんご自身も、ネット上の誰かが描いた「大切な人との永久の別れ」の作品に涙していた側だったそうです。

物語を作成するに際に考えたことは、「永久の別れ」の切なさに涙した私自身を含む多くにの人たちが安心して涙を拭うことができるような内容にしたいということでした。
逝く者も残される者も何かしらの「救い」の気持ちを持てるような物語。

誰にでも訪れる大きな悲しみとどう向き合えばいいのかということに対する私自身のひとつの答え・・・ひとつの「考え」をFlashで語ってみようと考えたのです。



父が亡くなって約4か月。
本当に死後の世界はあるのかどうかは別として「またあの世で会える」という思いが、遺された私達を支えていると実感します。

よく亡くなった人は、星になったとか、雲の上にいるとか、決してこちらからは行くことができない遠い場所にいるかのように教えられてきました。そんな遠くにいると思ったら寂しいですよね。しかも、お盆の時に野菜で作った馬で送迎しないと、亡くなった人達ですら行ったり来たりもできないなんて。

でも、もしかしたら、あの世は私達が想像しているよりもずっと近いところにあるのかもしれない、と感じることがありました。とはいえ、さすがに「なくなった人なんていない」とまでは思えなくて、よくぞ、言い切ってくれた!という清々しい感じです。


大切な人が今はもう存在していないことは確かに悲しいけれど、そばにいない、もう二度と会えないと感じることが、何より悲しいじゃないですか?もう会えないのは分っていても、「また会える」ということを言ってもらうと安心するような、まだそんな気分ですが、逆にいつか誰かにそう言えるようになりたいし、とりあえず一歩でも踏み出したいとは思います。

でも、きちんと悲しむことも必要だし、今はまだ無理をしたくないので、こちらの本をシェアさせていただくことにしました。


ご覧になった方の気持ちが少しでも楽になりますように
※YouTubeで検索すると出てきます。



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