離陸してから3時間が過ぎ、台湾が見えてきました。この後、窓からたくさんの埤塘/陂塘(ひとう=貯水池)が見えてくると、台湾に来たなあという感じがします。
今回は天候に恵まれなかったけど、お天気のよい昼間や風景がオレンジ色に染まる夕焼けの時刻は、空を映した水面が光ってきれいですよね。同じように思った方、いらっしゃいますかね?
桃園の埤塘
空港付近にありがちな田園風景だけど、なんでここは水田も貯水池もこんなに大きさも形も間隔もバラバラなんだろう?しかも、結構な数あるよね、何だろうなあ・・と思っていたので、今回、ちょっと調べてみました。
| これが埤塘(ひとう)。慢性的な水不足だった地を豊かな水田に変えた。 |
そして、日本統治時代に水路との大規模な再編成が行われました。
| 降水も河川の水も当てにならなかった土地だった。 |
1895年に埤塘を繋いで大用水路を建設する構想があったものの実現しませんでしたが、1911年に襲来した2つの大型台風によって台北盆地に大水害が起きたのを機に河川の全面的な調査が行われました。その結果、新たな治水計画が立てられ、台湾総督府は1916(大正5)年から灌漑工事を実施。その測量や調査を担ったのが、台湾総督府土木局で当時最年少だった八田興一技師(1886〜1942)。設計と施工、監督は狩野三郎を中心とする若手技術者たちでした。
八田興一技師というと、不毛の地として放置されていた嘉南平原を台湾最大の緑野に変えた人物として知られていますが、まだ若い時に担当した工事のひとつがこの桃園の埤塘なのだそうです。
| 地質は赤土と礫層。台北の土がこんなに赤いとは。 |
大きなダムを建設せず、雨水や河川も水路も埤塘(貯水池)も、あらゆるものをうまく活用して水を引き込んで貯水量を増やしたこの工事は、世界的にも例を見ないものなのだとか。
日本統治時代の建築には目が行っても、インフラまではなかなか気づきにくいですよね。
気づいても、残っている建造物が地味であったり、スケールが大きすぎたり、土木や建築の知識がないと、用語ひとつとってもイメージすらできず(たとえば、「暗渠」「開渠」なんて普段の会話では使わないので)。それだけにとっつきにくいけれど、ほんの少し知るだけでも、当時のことがもっとわかって結構面白いのかもしれないとも思います。
1980年代の急速な工業化や人口増加に伴い、埤塘の数も3分の1ほどに減少しましたが、それまでに形成された生態系や独自の文化はまだまだ守られており、現在は親水公園もできているそうです。改めて地図を見ると、思った以上に埤塘だらけですね。
飛行機を降りてから
入境審査や受託荷物のピックアップに向かう途中、アフリカ豚熱低リスク国から来たことを証明するカードを受け取ります。そのまま緑色の通路を進むと、このカードを回収する箇所があるので、そこまで持っていきます。
入境手続きでは、パスポートのスキャン+両ひとさし指の指紋の読み込みを行いました。事前に済ませた「オンライン事前入境登録」の証明となる「TAIWAN ARRIVAL CARD」のPDFをスマホで提示できるように準備しておいた方がいいと聞きましたが、実際には見せることはありませんでした。
SIMは?
楽天モバイルを使っているので、「データ通信(海外ローミング)」を使いました。特に事前手続きもなく、設定画面の操作のみです(出発前、到着時、帰国後)。受託荷物が出てくるまでの間に、海外ローミングをONにしました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/global/overseas/
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/global/#arrival
(後日談)
楽天モバイルユーザなら、海外ローミングでの高速データ通信は月間2GBまで無料で、超過すると通信速度が最大128kbpsに制限されますが、追加料金の発生はありません。ただ、引き続き高速データ利用したい場合は、追加で1GBあたり500円なので、ここだけ考えるとちょっと割高かなと思います。ちなみに最初の2GBについては国内の月間データ利用量に合算されるので、トータルで考えるとそれほど高くもないという印象です。何より手間もかかりません。
「1週間くらいの滞在でも2GBも使わなかった」という声も結構聴いていたのですが、私の場合、3日目の午前中には早くも2GBを超えていました。一体何で容量を消費したのか?というと、
- Googleマップ
オフラインにして、さらに行きたい場所ごとに地図やURLなどのメモをGoogleドキュメントに貼り付け+紙印刷をしていたので、それほど使っていないと思います。 - レストランやカフェのオーダー
オンラインでのオーダーが日本国内より普及。メニューを見ていろいろ悩むとその間に容量を使ってるかも?。ただ、お店によっては速度制限がされていても、時間はかかるけど表示され、オーダーできたりします。どうしても繋がらない場合は、どのお店でもオフラインでのオーダーも対応してくれます。 - MRTのアプリ
1日何度もよく開いたので、それなりには・・・。 - LINE、Facebookメッセンジャー
多少使ったくらいなので、容量はたかが知れていると思います。 - ミュージアム
日本語のパンフレットのダウンロード、音声ガイダンスの使用が普及。紙のパンフレットは日本語のものは少なめです。
(強調しておきますが、無料Wi-Fiを利用はお勧めしておりません+上記は2026年5月の情報です)
到着ロビーにSIMのお店がいろいろありましたが、中華電信が人気っぽい。
到着ロビー
18年前と造りはそっくりだけど、すごくきれいになってました。昔はもっと地味でお堅い感じでした。
桃園国際空港のパブリックアート
https://www.taoyuan-airport.com/public_art?lang=jp
こちらの書は「山の風光 Beautiful Landscape/アーティスト:董陽孜 (トン・ヤンズ)さん。
台湾ドルへの両替
さて、まずは現金を台湾ドルに両替します。
両替は日本で行うより、台湾に来てからの方がよいというのは定説。到着ロビーに臺灣銀行の自動両替機があったので、こちらで行いました。ちなみに手数料は無料でした(窓口では手数料がかかります)。
日本円&米ドルを両替しました。
ちなみに台北市内の銀行も空港とほぼ同じレートらしいのですが、土日は営業していないので、その際にどこで両替できるかチェックしておくといいかもしれません。
※以前に訪台したときは、1元=3.2円~3.4円くらいだったのに、今回は5円くらい・・。日本円、弱くなったなあ。
悠遊卡(EASY CARD/ヨーヨーカー)
MRTやバスに乗るならあった方が便利だと思います。コンビニならいろいろとかわいい絵柄のものが売っていると聞きましたが、第一ターミナルの到着ロビーにはコンビニが見当たらず。カウンターがあって、SIMなどと一緒に悠遊卡が売られていましたが、150元で「台灣熊勇(タイワン シォンイオン)」の柄のもののみでした。最初は0円状態なので、チャージはMRTかバス乗り場の待合室にある機械で行います。
日本の交通系ICカードと違って、購入時に支払ったお金はデポジットではないため、返ってこないので、150元を支払う必要があるかどうか?1日乗車券みたいなものもありますので、出発前にチェックしてみてもよいかもしれません。
また、日本の交通系ICカードでは500円とか1000円といった単位でのチャージになりますが、悠遊卡は小銭でもチャージができるので、便利でした。お財布が重たくなったらチャージに使ってしまうというのもありだと思います。
ちなみに悠遊卡に描かれた「台灣熊勇(タイワンシォンイオン)」とは、台湾語の掛け声「台灣尚勇(台湾サンヨン)」の当て字らしく、意味は「台湾最強!」みたいな感じで、野球などの国際試合で台湾代表を応援する際に使われる言葉なのだそうです。
「台湾熊(台湾ツキノワグマ)」は台湾を象徴する動物なので、熊のキャラクターがいくつか存在するようなのですが、悠遊卡の熊は「喔熊(Oh! Bear / オー・ベアー)」「熊讃(Bravo/ブラボー・ベア)」、「福熊(Fu Bear / フーベア)」のどれでもない気がする・・・。
桃園空港から台北市内までは、MRT(160元)で行くのが主流だと思いますが、今回はバスで移動しました。
詳しくは、次の記事にて。
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