台湾|阿里山森林鐵路の中間駅「奮起湖」の駅弁、阿良鐵支路便當(嘉義県竹崎郷)

近年、駅弁をいただく機会はほとんどなくなりましたが、まさか台湾でいただく機会に恵まれるとは!阿里山森林鐵路全線のちょうど中間、嘉義駅から2時間ほどで到着する「奮起湖(フェンチーフー)」駅。この駅での停車時間は列車にとっても乗客にとっても腹ごしらえのチャンスらしく、特に「奮起湖便當」は台湾で最も有名な駅弁のひとつだそうです。



駅弁自体は駅周辺のお店でも買えるため、車で来た人でも食べられますが、人気商品ゆえに売り切れでした。そんなときは「阿良鐵支路便當(アーリャンティヂールービェンダン)」がお勧めです。
 
 たけのこや山菜もたっぷり入っていて、食材の豊富さが伺えます。「山城風味」とは何ぞや?おそらく山間の素材を生かした料理(郷土料理)のことだろうと思います。



阿良鐵支路便當は、店内に飲食スペースもあり、テイクアウトもOKです。ただ、お弁当箱は紙製で、たけのこのスープ付なので、汁物こぼれる問題と、お弁当箱をどこで捨てるか問題があります。




 
また、嘉義の名物「火雞肉飯(フォージーロウファン)」もよいと思います。
台湾北部では「雞肉飯」というと鶏肉ですが、嘉義では七面鳥を使った火雞肉飯が主流。そのため嘉義以外の地域では、鶏肉を使ったものと区別するために、「嘉義雞肉飯」という名称で売られていたりするそうです。
ところで何で七面鳥がここにいるんだ?しかも、地域限定?と思ったら、第二次世界大戦後 、台湾に駐留した米空軍が持ち込み、戦後のひどい食糧不足の中、庶民はなかなか鶏肉の入手ができずにいたところ、嘉義近郊の養殖業家が七面鳥が大量繁殖に成功。豚肉を使った滷肉飯をヒントに作ったのが始まりだそうです。


さて、この奮起湖駅周辺はどんなところか。
標高約1,400mの山間の街で、東・西・北の三方を山(大東山、広倫山、摩田嶺)に囲まれている地形から、かつては「畚箕(ちりとり)湖」と呼ばれていたそうです。霧に覆われることも多く、遠くから見ると山間に湖があるのように見えるとか。ただ、「湖」は台湾語で「窪地」を指しており、湖があるかのように見えるからとか、実際に湖があるがゆえの地名ではないそうです。



見た目には田舎の風景ですが、森林鉄道の駅前としては一番栄えています。地図で確認すると栄えているのってこの駅周辺だけです。

もともと奮起湖駅は貨物の集積所だったそう。当時、嘉義駅から阿里山までおよそ7時間、しかも蒸気機関車を使っていた時代は、機関車の入れ替えや水・石炭の補給を行う必要があり、長い停車時間に乗員乗客は街で休憩や食事を取るようになり、次第に駅周辺の集落が繁栄していったとか。
けれど、その繁栄が現在まで続いてきたわけではなく、厳しい時期もあったようです。
1960(民国50)年代は最盛期で、1日に2千個以上のお弁当が売れていたのに、1980年の阿里山公路が開通すると駅弁需要は激減し、1日に10個~20個まで落ち込んでしまったとか。
1990年代後半、景気低迷期にも負けず弁当販売を再開し、ようやくお客さんが戻り始めたときに921地震が発生、観光客が激減してしまいました。けれど、2002年、「レトロ」「ノスタルジー」のブームが到来。セブンイレブンでおなじみの統一企業(ユニ・プレジデント)との共同で、弁当開発・販売に乗り出すことができたそうです。
こういうお話を聞くと、応援したくなりますよね。
 
加油(頑張れ)! 
 

奮起湖周辺は坂や階段、古い街並みや商店街も見どころ。
古い民家らしき建物もそのままだったりしますが、築何年くらいでしょうか?


老街に行くとき、こんなところを通って行きました。
何か、入って行っていいのかな?的な。日本だったら憚れますよね。




老街は人が多くて、写真が撮れませんでした。
細い路地で坂になってる商店街、週末だから激混み、立ち止まれない・・・。ただ、レトロな感じでよかったです。
 
 





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