横浜|馬車道の老舗紅茶専門店:サモアール馬車道店

普段コーヒー派だけど、たまにおいしい紅茶が飲みたくなる、そんなときの候補・横浜編は「サモアール」さん。1974(昭和49)年に横浜駅西口で創業、ジョイナス地下2階にあるのが本店で、今回は1983(昭和58)年にオープンした馬車道店へ。

 

50種類以上の紅茶が楽しめるお店で、人気は「アイスロイヤルミルクティ」。大きなグラスに注がれた紅茶、ミルク、フレッシュクリームのグラデーションが素敵。馬車道店では、変わり種のオムライスも頂けます。

 

馬車道店が開店した1980年代は、カフェバーブームでもありました。店内は当時流行したであろうシックな雰囲気です。夜に撮影すると余計そう見える。

1980年代といえば、昼間は高校生や主婦が集まる喫茶店が夜になるとお酒を飲む大学生や社会人でいっぱいになって、夜遅くまで営業しているお店というのがたくさんありました。
昼間はビルボードTOP10に入るような洋楽を流していて、暗くなってくるとしっとりしたラブソングに音楽を変えていたり(暗に未成年は早くおうちにお帰りと言われているようでした)。あれはカフェバーだったのか、カフェバーっぽい喫茶店だったのかというと、多くは後者だったのかもしれません。

入口は2つあります。

1980年代突入時はまだギリギリ小学生だったし、1990年でもまだ学生だったのでわからないのですが、当時既に大人だった人たちに聞くと、西麻布あたりにオープンした「328」「レッドシューズ」あたりがおそらくカフェバーブームの始まりだったのではないかとのこと。
そんなお洒落な大人が集まるような街でなくとも、遅くまで営業しているお店やファミレスもどんどんできて、外食の機会も夜更かしする人もすごく増えた時代だったんじゃないかなと思います。


そんな時代に開店したお店の多くが、こうしたアールのカウンターがあるような気がする(笑)。ただ、これほど大きいカウンターがあるお店はそれほど多くはないと思います。

ちなみに「SAMOVAR(サモアール)」とはロシアや中央アジアで使用されているお茶を入れるための湯沸かし器のことだそうで、それらしいものが店内に飾ってありました。天然木の大きな丸テーブルもあったりして、この時代のお店は結構お金をかけてたんじゃないでしょうか。 

 

 

このお店、北野武監督の「アウトレイジ最終章」をはじめ、さまざまなロケにも使われているのだそうです。アウトレイジ最終章では、金田時男さん演じる張会長が通う馴染みの喫茶店という設定で、そこでチンピラに殺害されるシーンだったとか。
 

アウトレイジ最終章
https://outrage-movie.jp/

 

 

変わり種のオムライスはこちら!

アイスロイヤルミルクティ(850円)とオムライス(1200円)。セットは1800円。

珍しい「ほうれん草のオムライス」にしてみました。

ご飯は、ガーリックとベーコンがほどよく効いてて、食が進みます。


ケーキもきれいでおいしそうでした。
さすがにお腹に入りそうもなかったので、今回は断念。


サモアール馬車道店
https://www.instagram.com/samovar___bashamichi/


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【おまけ】
お店は、みなとみらい線馬車道駅5番出口から徒歩3分、JR関内駅北口から徒歩10分くらいです。関内から歩いてくると、途中「ガス灯発祥の地」があります。
1872(明治5)年10月、高島嘉右衛門のガス会社「日本ガス社中」が車道・本町通り等に日本で最初のガス灯を灯したそうです。これを記念し、馬車道沿いにある関内ホールに復元したガス灯が設置されています。たったこれだけの灯だけれど、夜の横浜もいいなあと思います。


桜木町からは歩いたことないけど、行けそうですね。

 

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