東京|日本で初めてウィンナ・コーヒー「ラドリオ」(神田神保町)

神田神保町にはいろいろな名店がある中で、ここ「ラドリオ」さんについては書く必要もないかなあと思いつつ、記録として残しておきます。コロナ禍に加えて、岩波ホールが閉館してから足が遠のいていたものの、「神田古本祭り」に来たついでに立ち寄りました。

戦後まもない1949(昭和24)年の創業、まだ日本が連合軍の占領下にあった時代です。そう思うとすごいですね。ちなみに、日本で初めてウィンナ・コーヒーを出した店としても知られています。



お店は、ほぼ創業当時のまま煉瓦作り。正式名称は「神保町ラドリオ喫茶店」、ラドリオはスペイン語で「煉瓦」だそうです。そのまんま(笑)。


 

 

お店の中はこんな感じ。 


店内が狭いからかもしれないけれど、ひとりで読書するためにあるみたいな席が。神保町という場所柄、こういう席は有難いかもしれない(笑)。

煉瓦はかなり年季が入っていて、経年によるものやタバコのヤニなどの影響も大きいと思うけど、焼け跡から拾ってきたみたいな焦げも見られたりします。

木の柱もすごい。こういうのはもうなかなか見られないですよね。
今はどんどん再開発が進んで近代的なビルが建っていて、「経年」とか「職人さんの手仕事」「店主のこだわり」的な味わいのある内装もどんどん減っています。だからここに来たら、煉瓦もじっくり見て~と思います。

 

「シャンソン喫茶」として紹介されていたりするので、店内に流れていたのは「End of the world」とか「思い出のサンフランシスコ」とかでした(笑)。

ラドリオではナポリタンもおいしいけど、カレーもおいしいです。
今回頂いたのはナンカレーのピザ。ナンの上にカレーとチーズをのせて焼いたような感じ。ただ、ナンがなかなか切れなくて(切れ目は一応あったけど)、底の方はカリカリで固いので歯が弱いひとや治療中の人は、カレーライスの方がお勧めかも。


 

昭和の喫茶店にありがちなんだけどテーブルは低めなので、ノートPCやタブレットを持ち込んでの作業はちょっとつらいかも。でもせっかく世界に類を見ない古書街・神保町に来たのだから、読書タイムにどうぞ。

 

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